今日のみ言葉【No.2989】(2023年 1月17日)「一番偉い者(1)」
弟子たちの間に、彼らのうちでだれがいちばん偉いだろうかということで、議論がはじまった。
(ルカ9:46)
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東日本大震災の直後、教会から支援物資を詰め込んだワゴン車が仙台に向かいました。
車の中で特に目についたのは、生花と卓上ガスコンロです。
花は生活の役には立ちませんが、非常事態だからこそ心の支えとなります。
ガスも電気も止まっている間、卓上ガスコンロは煮炊きができない家庭の救世主となります。
さて、今日、現在、あなたの家で地震の備えができているでしょうか?
私自身、確認してみたら、いつの間にかガスボンベの残りは3本に減っていました。
今日中に補給しなければ、私は今日の聖書箇所の弟子たちと同じになってしまいます。
イエス様の受難予告を真に受けず、そのための備えをするどころか、甘い夢を見ていたのが弟子たちでした。
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イエス様はここまで2度、ご自分の受難の予告をなさいましたが、弟子たちはその意味を理解していませんでした。
あまりに難しくてわからないくらい高度な内容だったのでしょうか?
そうではありません。
彼らはイエス様が苦しみに遭って死んでしまうなどという話は聞きたくなかったのです。
彼らの脳は自動的にそれを拒否し、それよりも自分にとって心地よい話の方を採用しました。
夢のように心地よい話。
それは、イエス様がゆくゆくは王となり、そのイエス様に最初の時点から弟子として従っていた我々は、王様となったイエス様の下で高い位に就くだろうという話です。
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このような箇所を読む時には、イエス様側からの視点でなく、ダメな弟子たち側に立って読んでみると良いのです。
この時点で公生涯の3年が経ち、イエス様からすれば
「あと半年しかない」
という意識です。
ですから、弟子たちに今後のことを話して
「備えをなせ」
と言われたのです。
しかし、弟子たちからすれば、
「我々は先生の下でもう3年もお従いしている」
という感覚です。
初期の12弟子以外にも、続々とイエス様の弟子となりたい人々が加わっています。
つまり、自分たちはいつの間にか先輩となり、後輩の上に立つ存在だという意識が出てきているのです。
「だれがいちばん偉いだろうか」
(ルカ9:46)
という議論が湧いて出たのももっともなことだと想像できます。
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私たちは彼らを笑うことができません。
南海トラフで20年以内に巨大地震が起きる確率が60%に引き上げられ、専門家が「いつ起きても不思議はない」と言うのを聞いても、3日も経てば忘れているのが私たちの姿です。
イエス様の弟子たちへの関わりは、すなわち、私たちにも直接関係する関わりです。
イエス様はどうなさったのでしょう?
以下、次回に続きます。
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私たちのありのままの姿を受け止めて下さり、しかし、そこにとどまることをさせず、次の段階へと命ある導きをされるのがイエス・キリストです。
この方にさらにお従いする一日として参りましょう。
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