今日のみ言葉【No.2933】(2022年10月26日)「アビメレク事件(4)」

速水優氏。2000年9月24日、IMFの会合にて

そこでアブラハムは神に祈った。神はアビメレクとその妻および、はしためたちをいやされたので、彼らは子を産むようになった。
(創世記20:17)

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元日銀総裁の速水優氏は、世界初のゼロ金利政策を取った人として有名ですが、敬虔なクリスチャンとして礼拝を守った人としても有名です。

速水氏は、あるクリスチャンの集会に招かれて講演した際、

「総裁時でも、日曜日には、何をおいてもなるだけ礼拝に出席する」

と決心し、実行するようにしていたと言っておられます。

礼拝では、特にキリストの十字架と1対1で対面することを意識していたそうです。

十字架を見上げ、自分が1週間やってきたことがどうだったかということを神様と語り合うのです。

もちろん、神様の前で顔を上げられないような時期もあったと正直におっしゃいます。

しかし、そうやって神と1対1で語り合うことができるということは、次の週へのリフレッシュメントになったと語っておられます。

神とのつながりを持ち続ける人生は何と幸いなことでしょうか。

また、聖書に啓示されている神は、神ご自身の方からつながりを持ち続けようとされる御方です。

それはアビメレク事件でのアブラハムに対する一連のお取り扱いの中に見られます。

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アビメレクはアブラハムに対して何の罪も犯していませんでしたが、彼は神から

「あなたは召し入れたあの女のゆえに死なねばならない。彼女は夫のある身である」
(創世記20:3)

と警告を受け、それだけでなく、

「これは主がさきにアブラハムの妻サラのゆえに、アビメレクの家のすべての者の胎を、かたく閉ざされたからである」
(創世記20:18)

とあるように、女性たちの不妊という現象を体験しました。

アビメレクに罪はありませんでしたから、これはその裁きではありません。

アブラハム契約の祝福と呪いの条項が働いたのです。

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アブラハム契約は聖書の中でも非常に重要な契約なので、もう一度見てまいりましょう。

創世記12章で神はアブラハムと契約を結ばれました。

「わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう」
(創世記12:2)

これは神側からの一方的契約で、アブラハムに祝福を受ける資格があろうがなかろうが、その行動がふさわしいものであろうがなかろうが、神の命令を行うのに失敗しても成功しても、それらとは一切関係なく、祝福を受けるというものでした。

そして、

「あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地のすべてのやからは、あなたによって祝福される」
(創世記12:3)

の条項により、アブラハムを祝福する者は祝福され、彼を呪う者は呪われる、と神様はお決めになったのです。

アビメレクはそのようなことは全く知らず、自分としては正当な手続きをしてサラを召し入れたわけですが、このまま行くと、アブラハムとサラとの間にイサクが生まれるという祝福を阻むことになります。

つまり、アブラハムを呪う、ということになるのです。

それで、

「あなたをのろう者をわたしはのろう」
(創世記12:3)

という約束を神様は果たそうとされたわけです。

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アビメレクはアブラハムのもとにサラを返し、また、償いとして多くの贈り物を与え、この世の物質的面では問題は解決しました。

しかし、霊的面で彼の問題はまだ解決されていません。

アビメレクに降りかかった呪いを解いてもらうためには、預言者としてのアブラハムの祈りが必要だったのです。

「そこでアブラハムは神に祈った。神はアビメレクとその妻および、はしためたちをいやされたので、彼らは子を産むようになった」
(創世記20:17)

問題の原因を作ったアブラハムが被害者側のアビメレクのためにとりなしの祈りをするというのは奇妙なことのように感じられますが、神はアブラハムと結んだ契約を果たされるがゆえに、このような一連の動きとなるのです。

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事の始まりを神に求めることで、問題の本質と真の解決の道が見えてきます。

今日も神に尋ね求める一日として参りましょう。

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Posted by maruyama