今日のみ言葉【No.2725】(2022年 1月20日)「キリスト教イロハ(211)『ガラテヤ人への手紙』」
わたしたちは、御霊の助けにより、信仰によって義とされる望みを強くいだいている。
(ガラテヤ5:5)
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今日はガラテヤ人への手紙です。
ローマ人、ガラテヤ人、ヘブル人への手紙は、神学的内容が含まれ、「堅い食物」にあたる書ですが、ひとかけらでもかじって飲み込めるようにしていきましょう。
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パウロが建てたガラテヤ地方の諸教会に、ユダヤ教主義者の人々がやって来ました。
彼らはパウロの説く福音に反対していたのです。
「それは福音というべきものではなく、ただ、ある種の人々があなたがたをかき乱し、キリストの福音を曲げようとしているだけのことである」
(ガラテヤ1:7)
彼らの主張は、神の愛を受けるためには、割礼という儀式を受け、旧約の律法を守らなければならないというものでした。
「律法による義」です。
パウロはこれに対して、それは福音ではないと主張します。
キリストの福音は、キリストの十字架を信じる「信仰による義」だからです。
そこで、紀元51年〜52年頃に、コリントにいたパウロがガラテヤ諸教会宛に書いた手紙がこの書なのです。
その内容は、
(1)使徒職の弁明(1章〜2章)
(2)信仰による義(3章〜4章)
(3)信仰の実践(5章〜6章)
となっています。
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ユダヤ教主義者は、アブラハムの子孫であるユダヤ人だけが祝福され、救われると考えていました。
しかし、そのアブラハムは律法を守ることによって救いを得たのではありません。
なぜなら、彼はモーセより前の時代の人なので、律法はまだ与えられていなかったからです。
パウロは、アブラハムも信仰によって義とされ、救いを得たのだと指摘します。
創世記にこうあります。
「そして主は彼を外に連れ出して言われた、『天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみなさい』。また彼に言われた、『あなたの子孫はあのようになるでしょう』。アブラムは主を信じた。主はこれを彼の義と認められた」
(創世記15:5-6)
彼は主を信じたので義とされたのです。
これを受けて、パウロはガラテヤ人への手紙でこう述べています。
「このように、アブラハムは『神を信じた。それによって、彼は義と認められた』のである。だから、信仰による者こそアブラハムの子であることを、知るべきである」
(ガラテヤ3:6-7)
救いは血統によるものではありません。
また、割礼と律法遵守という肉体のしるしと人間がなしうる行為で救いが得られるなら、それは救いが人間の能力に依存しているということになります。
パウロは、人間は最初から罪を持って生まれているので、罪から全く離れた存在である聖なる神の愛を獲得することはできないと信じました。
ただ神が無条件で提供される愛を受け入れ、キリストの十字架と復活によって罪赦されたのだと信じる信仰によって義とされ、救われると説いたのです。
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信仰のみで義とされる恵みを味わう今日として参りましょう。
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