今日のみ言葉【No.2685】(2021年11月22日)「キリスト教イロハ(198)『ハバクク書』」

この幻を書き、これを板の上に明らかにしるし、走りながらも、これを読みうるようにせよ。この幻はなお定められたときを待ち、終りをさして急いでいる。それは偽りではない。もしおそければ待っておれ。それは必ず臨む。滞りはしない。
(ハバクク2:2-3)

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中学数学の世界では、2乗すると必ずプラスになると習います。

2×2はプラス4。

(-2)×(-2)はマイナスとマイナスでプラスとなり、やはり答はプラス4です。

ところが、高校数学では現実にはあり得ない数を学びます。

2乗してマイナス1になる虚数「i」(アイ)で、i×i=-1となるのです。

本当は存在しないのに、あるものとして計算すると、2次方程式の答がすべて出るだけでなく、数学の図形の分野や、果ては物理の量子力学まで虚数「i」なくして説明はできません。

私たちの世界ではどうしても説明できない出来事は、神の世界では完璧に説明できることをハバクク書は預言しています。

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通常、預言者は人に警告を発し、その救いを述べますが、ハバククの場合は違います。

彼は人に語るのではなく、神に語っています。

現実生活の疑問を神の前に持ち出し、その解答を神に求めているのです。

ハバククが問うているのは、正義であるはずの神がなぜ悪を見逃しにしているのか、という現実です。

彼が生きていた時代は、バビロンが勢力を拡大し、イスラエルはその圧迫を受けていました。

律法に忠実な王ヨシヤが、申命記に従うようにと改革を実行しましたが、彼はメギドで戦死してしまいます。

神に忠実な人がなぜそのような死に出遭うのか?

なにゆえ神はこの状態を見過ごしにされるのか?

イスラエルの民の心は暗くなりました。

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ハバククへの神の答は、神はやがてカルデヤ人を興し、社会的不義を罰するというものでした。

しかし、そのカルデヤ人は非常に残忍な民族でした。

そこで彼は再び問います。

正義であるはずの神が、なぜこのような凶暴な者を神の器として用いられるのか、と。

ハバククは、やがてカルデヤ人も神により滅ぼされるという神からの告知を受けます。

神の告知には、その背後に絶対的自信があります。

「この幻を書き、これを板の上に明らかにしるし、走りながらも、これを読みうるようにせよ。この幻はなお定められたときを待ち、終りをさして急いでいる。それは偽りではない。もしおそければ待っておれ。それは必ず臨む。滞りはしない」
(ハバクク2:2-3)

従って、民は信仰によってのみ生き、救いを待ち望むことが究極の解決だと述べているのです。

「見よ、その魂の正しくない者は衰える。しかし義人はその信仰によって生きる」
(ハバクク2:4)

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ハバクク書の内容は、

(1)預言者の疑問(1章)

(2)預言者の待望と神の答(2章)

(3)預言者の祈り(3章)

となっています。

どんなことに出会っても、正義の神を信じる信仰によって生き抜くようにしなければならない、というのがハバクク書の主題です。

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神の正義を信じる今日一日として参りましょう。

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