今日のみ言葉【No.2620】(2021年 9月 3日)「クリスチャンのライフスタイル(3)」

「だれも、新しい着物から布ぎれを切り取って、古い着物につぎを当てるものはない。もしそんなことをしたら、新しい着物を裂くことになるし、新しいのから取った布ぎれも古いのに合わないであろう」
(ルカ5:36)

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パッチワークを趣味としていらっしゃる方がおられるでしょう。

様々な布を集めて、次はどんなものを作ろうかと考える時は本当に楽しいものです。

さて、その材料となる布は、使うはずのない切れ端だから良いのであって、わざわざ新しい着物から切り取って集める人はいません。

イエス様は着物のつぎはぎのたとえを用いて、新しい世界の話をなさいました。

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今日の聖句は、じっくり読めば誰でも納得できる話です。

着物は長く着ていると、擦れたり、何かに引っかかって切れたりして「破れ」ができます。

現代のように衣服が大量にあふれる時代ではありませんから、新しい服に替えることはまずできません。

そこで、つぎを当てます。

破れた部分がそれ以上広がらないようにして、着物を再生するためです。

そのパッチ用の布を持ってくるのに、わざわざ新しい着物から切り取る愚を行う人などいるはずがありません。

当時、このたとえ話を聞いていた人たちは、

「そりゃあ、そうだ。その通りだ。よくわかる話だ」

と納得して帰ったことでしょう。

たとえ話の効能とは、その人の理解度に合わせて意味がわかるということです。

ですから、さらに深く考える人は、イエス様のたとえ話から本来意図されていた霊的教訓を汲み出します。

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ここは、「なぜあなたの弟子たちは断食をしないのか」というパリサイ人たちの質問に答える流れの中で語られていることに注目しなければなりません。

断食に象徴される義務としての信仰生活ではなく、自発的で喜びを伴う新しいクリスチャンライフとの対比がこの箇所なのです。

さて、「新しい着物」とはイエス様の教えです。

「古い着物」とはパリサイ人たちの律法に縛られた生き方であり、また、まだ花婿イエスを持たないバプテスマのヨハネの弟子たちの生活様式のことです。

それがわかると、

「新しい着物から布ぎれを切り取って、古い着物につぎを当てる」

とは、

イエス様の福音に触れた生活様式、つまり、自由に断食をするしないを決め、花婿イエス様が一緒にいるのだから喜んで生きるというライフスタイルから、「断食をしない」という一部だけを切り取って、パリサイ人らの生活様式に当てはめ、批判するということだとわかります。

そのようなことをすれば、

「新しい着物を裂くことになる」

ので、正しい福音理解とはならず、イエス様の教えが台無しになります。

そして、当然、

「新しいのから取った布ぎれも古いのに合わないであろう」

すなわち、「喜んで生きていてよいのだ」という新しい生き方を古い生活様式に当てはめても、古い生き方を再生させはしないということです。

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新しく生きるためには、古い自分に死に、新しく生まれ変わらなければならないのです。

「よくよくあなたに言っておく。だれでも新しく生れなければ、神の国を見ることはできない」
(ヨハネ3:3)

それはキリストを信じた者すべてが体験できることです。

「だれでもキリストにあるならば、その人は新しく造られた者である。古いものは過ぎ去った、見よ、すべてが新しくなったのである」
(第2コリント5:17)

聖書は、今までの生き方に部分的つぎはぎをして新しく生きようとしても、その生き方ではどちらもダメにすると警告しています。

自分が神から外れた「破れ」という罪を持った存在であることを認め、そこを部分的に覆うのではなく、キリストの十字架が罪のゆるしであったことを信じて、霊的に生まれ変わることが神の御心なのです。

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「あなたがたは、主イエス・キリストを着なさい」
(ローマ13:14)

パッチワーク的人生から、キリストの新しい衣を着る人生へと転換する今日として参りましょう。

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