今日のみ言葉【No.2611】(2021年 8月24日)「取税人レビ(マタイ)の召命(4)」
「健康な人には医者はいらない。いるのは病人である。わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためである」
(ルカ5:31-32)
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「病院へ行くのはもう少し健康になってからにしよう」
などと言う人がいるでしょうか?
病気だからそのままの姿でお医者さんに診てもらうように、私たちは罪ある人間だからこそキリストに招かれているのです。
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パリサイ人と律法学者らがイエス様の周りにまとわりつくようにしているのは、
「ナザレ出身のイエスなる人物は聖書で預言されていた救い主メシアかどうか」
を確かめるためでした。
それにはまず1番目の観察の段階があり、彼らは何も言わず、黙ってイエス様の行動を見つめます。
いよいよ今回から2番目の審査の段階に入ります。
それで今まで自分たちの間だけで言っていたことを、弟子たちへのつぶやきという形で開始します。
それが
「パリサイ人やその律法学者たちが、イエスの弟子たちに対してつぶやいて言った」
(ルカ5:30)
ということです。
いよいよここから十字架直前まで、イエス様とパリサイ人らの論戦が続きます。
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彼らの質問はこうでした。
「どうしてあなたがたは、取税人や罪人などと飲食を共にするのか」
(ルカ5:30)
彼らの言い分はこうです。
「メシアなら罪人とは交わらないはずだ」
それに対してイエス様はこう答えられました。
「健康な人には医者はいらない。いるのは病人である。わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためである」
(ルカ5:31-32)
ここでは、「健康な人と義人」、「病人と罪人」、「医者とわたし」がペアになっています。
「病人と罪人」とは取税人や遊女を意味していることはわかります。
「医者とわたし」は当然イエス・キリストです。
では、「健康な人と義人」とはパリサイ人・律法学者らを指すのでしょうか?
いいえ、「健康な人と義人」はいないのです。
しかし、自分たちこそ「健康な人と義人」だと思っていたのがパリサイ人たちでした。
これは彼らに対する強烈な皮肉です。
自分は健康だと思っている人は医者に行きません。
つまり、自分は罪人であるという認識がない人は、イエス様の招きがあっても、その声は耳に入らないということなのです。
自分も取税人同様、神の前では罪人であるという認識があれば、イエス様と飲食を共にし、祝福の交わりの中に加えられます。
パリサイ人、律法学者らは自らその特権を捨ててしまっていたのです。
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自分には欠けがあるという認識は、キリストとの出会いには欠かせません。
あるがままの現実の自分を認め、キリストの赦しの中に入れていただく今日として参りましょう。
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