今日のみ言葉【No.2598】(2021年 7月29日)「キリスト教イロハ(170)『士師記』」
そのころイスラエルには王がなかったので、人々はおのおの自分たちの目に正しいと思うことを行った。
(士師記17:6)
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クリスチャンになりたての頃、聖書通読にチャレンジし、
「人々はおのおの自分たちの目に正しいと思うことを行った」
(士師記17:6)
というところを読んで、
「これの何が悪いの?自分で考えて正しいと思ったことを実行するのが当然ではないか?」
と不思議に感じた思い出があります。
当時の私は士師記時代のイスラエルのように未熟で、神様のことも自分の真の姿もまだよくわからなかったのです。
士師記の時代は一言で言って「ゆるみの時代」です。
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士師(しし)という語は、判決者、統治者、助力者を意味します。
彼らは、ヨシュアの後、王国成立までの間に立てられた小指導者で、紀元前12世紀から同11世紀までの間に活躍した一時的なカリスマリーダーです。
この時代はイスラエルの民が、選民としての統一と秩序を失った時代であり、弱い連盟組織があったに過ぎません。
ですから、外敵の侵入に対して、イスラエル十二部族全体が団結して戦ったのではありませんでした。
協力して敵と戦う部族があれば、戦いに加わらず、傍観する部族もあったりで、バラバラであったのです。
そこで彗星のように現れたのが士師たちです。
彼らの活躍でイスラエルは勝利しますが、それは一時的なもので、士師記時代のイスラエルは以下の(1)〜(4)のパターンを繰り返します。
(1)神を忘れ、背信の生活をします。
(2)外敵に襲われ、圧迫を受けます。
(3)イスラエルは悔い改めます。
(4)士師の登場で救われます。
そして(1)に戻るのです。
これが士師記の中ではあきれるほど繰り返されます。
それは、神の御心を第一とせず、
「人々はおのおの自分たちの目に正しいと思うことを行った」
(士師記17:6)
からです。
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「精神的ゆるみ」が士師記の主題です。
その内容は
(1)ゆるみの時代的原因(1〜3章6節)
(2)この時代の指導者(3章7節〜16章31節)
(3)宗教的結果(17〜18章)
(4)道徳的結果(19〜21章)
となっています。
士師記を読むと、
「えーっ、どうしてこんなことがまかり通るの?!」
と驚くようなところが何箇所も出てきます。
神を基準とするのでなく、おのおの自分が正しいと思うことを実行していたからです。
この緩みと混乱の時代を経て、イスラエルは統一王国へと進みます。
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神の御心を求め、神を第一とする今日として参りましょう。
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