今日のみ言葉(2012年 5月15日)【No.306】
さて、散らされて行った人たちは、御言を宣べ伝えながら、めぐり歩いた。
(使徒8:4)
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人がストレスを最も感じるのは、家族や恋人などの愛する人を失った時、という調査結果があります。
なるほどとうなずけます。
ところで、これと同じ大きさのストレス度を示すものに「引っ越し」があります。
意外に思われるかも知れませんが、住み慣れた環境を失い、親しくなった人たちとの人間関係が断ち切られるという、これも大きな喪失体験なのです。
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初代教会のクリスチャンたちも、これと同じ大きなストレスにさらされました。
ステパノの殉教後、エルサレムで大迫害が起こり、多くの人々が住み慣れた家を捨て、地方の町々村々に逃げて行かざるを得なかったのです。
私なら、「神を信じたのにどうしてこんな苦しいことが起きるのか…」と神様を恨むかも知れません。
しかし、今日の聖句を見ると、
「散らされて行った人たちは、御言を宣べ伝えながら、めぐり歩いた。」
とあります。
彼らは引っ越しどころではなく夜逃げ同然の大きなストレスにさらされながらも、逃げていった先々で御言を宣べ伝えていったのです。
不幸と感じるような大きなストレスが、実は神の救いと力が多くの人に伝えられる大チャンスとなっていたのでした。
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この8章の続きを読むと、散らされていった先で大きな働きをしたピリポという人が出てきます。
彼は使徒でも教職者でもなく、一人の信徒でした。
ピリポは聖霊に導かれ、エチオピアの高官と出会い、彼に洗礼を授けます。
エチオピアにキリスト教が伝えられ、国教にまでなった始まりがこれだと言われています。
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ストレスを感じるようなトラブルも神のご計画の内で起きていることです。
神が与えて下さるチャンスを見て参りましょう。
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