今日のみ言葉【No.2443】(2021年 1月12日)「十字架の死(7)」

ピーテル・パウル・ルーベンス 「埋葬」 (1611-1612)

アリマタヤのヨセフが大胆にもピラトの所へ行き、イエスのからだの引取りかたを願った。彼は地位の高い議員であって、彼自身、神の国を待ち望んでいる人であった。
(マルコ15:43)

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2020年大晦日のカウントダウンは見られませんでしたが、例年は大いに盛り上がります。

午前0時をもって新しい年になるからです。

ただしこれは人間が決めたことであって、地球には何の変化もありません。

ユダヤの決まりでは、今日は日没で終り、そこから先の夜から翌日となります。

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イエス様は金曜日に十字架につけられ、日没と共に土曜日となります。

土曜日は安息日なので何の仕事もしてはならないことになっています。

イエス様の肉体の死が確認されたのが午後3時頃。

そこから2〜3時間で葬りを済まさなければなりません。

申命記の律法にこうあるからです。

「もし人が死にあたる罪を犯して殺され、あなたがそれを木の上にかける時は、翌朝までその死体を木の上に留めておいてはならない。必ずそれをその日のうちに埋めなければならない」
(申命記21:22-23)

しかし、弟子たちはすでに去り、十字架の下にいるのは無力な女たちという状況の中で、どうやって埋葬したらいいのでしょうか。

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そこにアリマタヤのヨセフが現れます。

彼は地位の高い議員であったので、総督ピラトとの面会が可能でした。

マルコは事の次第をこう記しています。

「アリマタヤのヨセフが大胆にもピラトの所へ行き、イエスのからだの引取りかたを願った」
(マルコ15:43)

ヨセフは随分思い切ったことをしたものです。

なぜなら、このことによってユダヤ人から迫害され、せっかくの自分の地位をみすみす失う可能性があったからです。

彼の大胆さは

「彼自身、神の国を待ち望んでいる人であった」
(マルコ15:43)

というところにあります。

神の国を待ち望む者は、この大胆さが神から与えられるのです。

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アリマタヤのヨセフに関しては、彼は隠れキシリシタン的信仰者だったのではないかという説や、ただ単に神の国を求める敬虔な人であったのだという説等、さまざまあります。

しかし、危険を顧みず、しかも十字架刑に処せられるほどの重罪人ために墓を提供するなどのことから考えて、やはり彼はイエス様をメシアと信じる人であったという可能性は高いと私は思います。

ひそかに信仰を持ちながら、立場上それを公に表せない人は現代日本にも多数おられます。

しかし、自分の信仰を表せる時というものが来るのです。

その時はアリマタヤのヨセフのような大胆さが与えられ、導かれて信仰告白に至るのです。

あなたが

「私もヨセフと同じだなあ」

と思うなら、祈り備え、神の国到来を待ち望む日々を続けていきましょう。

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大胆さは神から与えられるものと信じ、今日も神の国を待ち望む一日を送って参りましょう。

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