今日のみ言葉【No.2430】(2020年12月15日)「十字架の死(3)」
イエスは声高く叫んで、ついに息をひきとられた。
(マルコ15:37)
——————
教会のあるおばあちゃんの臨終の場に駆けつけたことがあります。
「息を引き取る」
という言葉そのままに、スゥーッと息を吸い込んだ後、周りの誰もが
「今召された」
とわかる静かで厳粛な天への旅立ちでした。
イエス様も間違いなく死を迎えられました。
-*-*-*-*-*-*-
キリスト信者である無しにかかわらず、「ナザレのイエス」なる人物は歴史上存在し、十字架で磔(はりつけ)になって死んだことは事実として認められています。
イエス様は肉体の死を経験されました。
ここまでは人類共通の認識です。
キリストを救い主と信じる者は、その先に神による審判の死があることを信じています。
ここからは科学的手法では伺い知れない、信仰によって受け取る世界となります。
-*-*-*-*-*-*-
イエス様は、死後人間はどうなるかを教えておられます。
ルカによる福音書第16章19節〜31節にある金持とラザロの話です。
毎日ぜいたくに遊び暮し、貧しいラザロが玄関に来ても取り合わなかった「ある金持」は、死後、苦しみの場にいます。
一方ラザロは、「アブラハムのふところ」と呼ばれる慰めの場にいます。
この聖書箇所が言っていることは、人は生前、どう生きたかによって死後の行き先が決められるということです。
そして、形態は変わるとしても、この私は「私」として存在するということです。
聖書は、人は死んだら無になるとは教えていません。
死後も生前の記憶を保ち、自分としての意識を持ち続けて存在すると言うのです。
-*-*-*-*-*-*-
さて、この話のポイントは、実話だということです。
ラザロという実名が出されていますが、この話を聞いた当時の人々にとって、ラザロは実在の人物だったからです。
そのひどい状況は皆の目に触れていましたが、それはそれでどうしようもなかったのです。
そしてラザロは死にました。
事実としてそれはあるのです。
さて、金持の方は名前が出されていません。
当時の人々は誰のことか知っていましたが、イエス様はあえてその固有名詞を出さず、「ある金持」として表現しています。
これは憐れみのゆえです。
彼は死後苦しみの場にいて、その悲惨な状況はもはや変えようがないからです。
ルカによる福音書のこの記事は、肉体の死の後、人間の罪の裁きがあり、神による審判の死があることを告げています。
では、イエス様の十字架の死はどのような死だったのでしょう?
これについては次回に続きます。
-*-*-*-*-*-*-
死の先にある救いを確信し、安心と力を得て今日を生きて参りましょう。
-*-*-*-*-*-*-
-*-*-*-*-*-*-
□ ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ □
■メールマガジン「今日のみ言葉」
■発行責任者:山形ジョイフルチャーチ 丸山芳浩
■ご意見ご感想は、maruyama@mikotoba.orgまでどうぞ
■Webサイト https://mikotoba.org
■Youtube 丸山芳浩師 メッセージチャンネル
www.youtube.com/channel/UCXkISdmuTWhsbW1i4DNey6w
■御言葉メールの申込、停止は全て自動でなされます。下記メールアドレスに件名も本文も無い空メールを送信して下さい。
・御言葉メールをお申し込みになりたい方は
→ reg@mikotoba.org
(仮登録メールが送られますので、その中のリンクをクリックして本登録となります)
・御言葉メールを停止したい方は
→ del@mikotoba.org
関連記事
今日のみ言葉【No.2006】(2019年 5月13日)「聖書の読み方(4)」
すると、彼らはすぐに網を捨てて、イエスに従った。 (マルコ1:18) ----- ...
今日のみ言葉【No.1653】(2017年11月21日)「 神の意志と目的」
わたしの父のみこころは、子を見て信じる者が、ことごとく永遠の命を得ることなのであ ...
今日のみ言葉【No.2873】(2022年 8月 6日)「アブラハム契約の締結(4)」
そして主は彼を外に連れ出して言われた、「天を仰いで、星を数えることができるなら、 ...
今日のみ言葉【No.2049】(2019年 7月 5日)「山上の栄光の姿(3)」
すると、エリヤがモーセと共に彼らに現われて、イエスと語り合っていた。 (マルコ9 ...
今日のみ言葉【No.2243】(2020年 4月10日)「復活問題(3)」
神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神である。 (マルコ12:27) --- ...
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません