今日のみ言葉【No.2078】(2019年 8月23日)「順位争い(2)」
2019年8月23日
そこで、イエスはすわって十二弟子を呼び、そして言われた、「だれでも一ばん先になろうと思うならば、一ばんあとになり、みんなに仕える者とならねばならない」。
(マルコ9:35)
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認知症の母親に御言葉の種を蒔くチャレンジの経過報告をします。
聖書の言葉に命があると信じ、御言葉が母の心に根付いて芽を出し、新しい命に変えてくれると信じ、私の著書を通して御言葉の読み聞かせを続けております。
現在のところ、結果は散々です!
「戦争を知らないお前にはわからない」
「そういう考え方をすれば気も紛れることもある」
全部門前払いです。
正直、腹が立ちます。
「せっかく時間を取って読んでやっているのに」
「救いを伝えてやっているのに」
私の謙遜が偽物であり、仕えているつもりが、上から教えている態度なのです。
人は自分が愛されているか利用されているか、敏感に感じ取りますから、このような心の態度では御言葉であってさえ受け入れてもらえるはずがありません。
まだまだ人に仕え、一番下となる訓練と修練の日々が続きます。
これがイエス様の御心なのです。
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さて、誰が一番偉いかと、絶対的基準を持たないで相対的評価で自分の位置と価値を見定めようとしていた弟子たちに対して、イエス様の答はこうでした。
「だれでも一ばん先になろうと思うならば、一ばんあとになり、みんなに仕える者とならねばならない」
(マルコ9:35)
神の目から見た時にこのような人が一番偉いとイエス様はおっしゃいました。
ところが、この態度はこの世の方法とは異なっています。
この世では、まず謙遜でいてはいけません。
うわべを装う演技的謙遜をして、好感度を高める戦略的謙遜ならあり得ます。
しかし実際のところ、トップを目指すには、他を押さえつけ、人を出し抜かなければなりません。
人より何らかの点で秀でていなければ一番上にはなれないというのが一般的考え方です。
しかし、イエス様は全く逆に「仕える者が一番偉い」と言われました。
これはどういうことなのでしょうか?
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2つの意味があります。
第1に、仕事や事業の偉大さというものは、その種類や規模によって決まるものではないということです。
みんなに仕えているか、人のためになしているか。
その心がけでしているかどうかで、その人なり会社なりの評価が決まるということです。
昭和の高度経済成長時代には「儲け第一主義」が正当と思われた時期がありましたが、令和の今の時代、この世の最先端の経営者たちが「人に仕える精神」を強調する時代です。
本物は苦難の時にこそ威力を発揮するのです。
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第2に、「みんなに仕える者」となろうとし、その精神で事に当たっていくと、神はその人を本当に偉大な人へと変えてくださるということです。
一番後になろうとする人は、先を急ぎません。
なぜなら一番最後は自分になることをすでに決めているからです。
ですから、人の評価を気にすることもなく、自分を売り込もうとして焦ることもありません。
人の評価が良い方に変わろうとも悪い方の噂を立てられようが、あるのはただ「神が正しく判断して下さる」という思いのみで、相変わらず人に仕えることを続けていきます。
そうすると、神は本当にその人柄と仕事とを偉大にしてくださるのです。
しかし、本人は全くそんなことには無頓着で、今までやっているのと同じように、人に仕え、一番あとの者となる生活を変えようとしません。
ですから、厳しい目で見る世の人までその人を偉い人と考えるようになるのです。
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人に仕える人生こそ最高の人生です。
神から与えられる祝福の道を今日も歩ませていただきましょう。
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