今日のみ言葉【No.2072】(2019年 8月 9日)「二度目の受難予告(2)」
2019年8月9日
しかし、彼らはイエスの言われたことを悟らず、また尋ねるのを恐れていた。
(マルコ9:32)
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ある方に
「教会には無料の電話カウンセリングラインがありますからご利用下さい。もちろん、直接お会いしての面接のカウンセリングもありますよ」
とお話ししたら、
「へぇー、私の家まで来てくれるのですか!」
とビックリされたことがあります。
いえいえ、私のほうがビックリしました。
「へぇー、そういうふうに受け取るんだ!」
私は教会に来ていただいた上でのカウンセリング、というつもりで言ったのですが、その方はカウンセラーが自分の家まで来て話を聞いてくれる、と解釈なさったのです。
人は自分の願望というフィルターを通して世の中を見、自分が信じたいことを信じたいものなのです。
弟子たちがイエス様の受難予告を無視し、栄光の王の姿だけ求めて、はしゃいでいたのはそういうわけでした。
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第1回目の受難予告と第2回目が違うところは、弟子たちがイエス様の言葉に反応しなかったことです。
前回はすぐにペテロが反論しました。
「すると、ペテロはイエスをわきへ引き寄せて、いさめはじめた」
(マルコ8:32)
彼はその直後にイエス様に叱られたので、今回、弟子たちはそれを恐れて誰も口出ししなかったのかもしれません。
さて、実際はどうだったのでしょうか?
彼らは
「尋ねるのを恐れていた」
(マルコ9:32)
とあります。
イエス様に真意を尋ねることは正当なことであり、叱られることではありません。
また、そんなことはあり得ないことですが、仮にイエス様が怒ったとしても、あるいは嫌な顔をされたとしても、弟子として聞かなければならないことは聞いておかなければなりません。
ところが、弟子たちは自分たちの夢が壊されることを恐れて、真実に踏み込むことをやめたのです。
「人の子は人々の手にわたされ、彼らに殺され」
(マルコ9:31)
などというイエス様の受難は、彼らの思いの中では決して起きて欲しくなかったことだったからです。
弟子たちの願いは、先生であるイエス様が王となり、自分たちが新しい世の中で右大臣左大臣となり、この世の栄華を味わうことです。
人は神の真理を信じたいのではなく、自分が信じたいことを信じたいものなのです。
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イエス様の受難予告は、イエス様を政治的経済的解放者としたい人々からすれば、あってはならないことです。
もしそんなことが起きたとしたら、イエス様を支持する人々にとって、それは敗北を意味します。
ですから、ペテロがイエス様の口封じをしようとし、弟子たちがイエス様の言葉を無視するのも、人間の罪の性質から発する当然の反応なのです。
さて、実際、イエス・キリストは、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受け、殺されます。
人間の考えではこれで終了ですし、敗北ですから、高校野球で言うなら甲子園から去らなければなりません。
しかし、これは神の救いの計画上、どうしても起きなければならないことだったのです。
それは、神による「敗者復活戦」が用意されているからです。
イエス様は三日後によみがえるのです。
そしてそのことが、政治的にも経済的も解決できなかった人間の根本的問題を解決するようになります。
人間の根本的問題とは、自分のことしか考えられないという人間の罪の問題です。
イエス・キリストが死ななければならなかった理由を知る時、人は自分の自己中心な考えや、独りよがりの考えにとどまることができなくなります。
ここに霊的新生の入り口があるのです。
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現実を受け入れると、今まで見えなかったその先が見えてきます。
今日もあなたが神に導かれる新たな人生を生きられますように…。
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