今日のみ言葉【No.1987】(2019年 4月12日)「パリサイ人のパン種(2)」
2019年4月12日
イエスは、心の中で深く嘆息して言われた、「なぜ、今の時代はしるしを求めるのだろう。よく言い聞かせておくが、しるしは今の時代には決して与えられない」。
(マルコ8:12)
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私が中学生の頃、『ノストラダムスの大予言』という本がシリーズ総計600万部の大ベストセラーとなり、私を始め、多くの人たちが
「1999年7の月に空から恐怖の大王が降ってきて地球は終わる」
という予言に影響されてその後の人生を送ったはずです。
終末ブームはオウム真理教の増長を助け、あの地下鉄サリン事件という無差別テロにつながったと言われています。
著者は「あれは間違いでした」と訂正したそうですが、今さら謝られてもどうしようもありません。
不安な時代に生きる人々は、たとえ内容が荒唐無稽であったとしても、ズバリと断言してくれる人を求めるものです。
パリサイ人らが「しるし」を求めてくるのも一理あると思えます。
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人はどうしても目に見えるしるしによって、神を信じるか信じないかの決定打にしようとしたいものです。
パリサイ人たちの言う「天からのしるし」とは、突然の雷鳴とか空から隕石が目の前に落ちてくる等の言葉通りの現象を要求したのかもしれません。
現代の人々の中にも同じように、信仰というならば病気ぐらい直せなければならないと主張する人たちがいます。
しるしを求めて、それを証拠にして信じようとする人たちです。
しかしイエス様はこうおっしゃっています。
「なぜ、今の時代はしるしを求めるのだろう。よく言い聞かせておくが、しるしは今の時代には決して与えられない」
(マルコ8:12)
しかもその前に
「イエスは、心の中で深く嘆息して言われた」
(マルコ8:12)
と書いてありますから、人々の心のかたくなさに相当がっかりなさったのだと思われます。
イエス様がすでに成された御業を見れば、預言者たちが何百年も前から言い残してきた救い主であることがわかるはずなのに、それでも納得せず、なお天からのしるしを求めようとするパリサイ人たちに対する失望の表れです。
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イエス・キリストの地上での歩み全体が、すでに神の子である証明なのです。
これ以外に「しるし」が与えられる必要はない、というのがイエス様の答えでした。
奇跡は信仰に入る助けとなりますし、あっても良いものですが、いたずらにそれを求めるべきものではありません。
ではどうすることがイエス様を失望させない生き方なのでしょか?
聖書に書いてあるキリストの言葉と行いを、私たちが心を開いて受け入れて人生を歩むことがその答えです。
これがすなわち信仰の生涯なのです。
謙遜に、そして大胆にイエス様の全人格に信頼し、日常の生活を送りましょう。
その時、神は私たちのそれぞれにふさわしい道を開いてくださるのです。
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M姉は2児のお母さん。ご長男が小学校に入学し、先生から「当分の間、下校時はお迎えに来て下さい」と言われました。
家まで10分の道のりですから、まだ小さい下のお子さんをおんぶしながらでもやっていけます。
「しばらくたったら一人で帰れるだろうから」と楽観してはいましたが、子供にはそれぞれの特徴があります。
長男の迎えは、春、夏、秋を過ぎ、冬になろうとしても必要な状態が続きました。
「どうしよう、米沢の雪の中を二人の子を連れて歩くのか…」
と思うと、気が重くなってしょうがありません。
その晩、彼女は夢を見ました。
すでに天国に行った信仰の先輩が白い衣を来て現れ、夢の中でM姉は嬉しくなって
「こちらは大地震があって大変です。○○さんは先に天国に行かれて良かったですね」
と言うと、全部分かっているよと言うようにうなづかれ、突然、地面にひれ伏し、涙を流して祈り始められたのです。
そして彼女の手を取り、
「Mさん、この地上から灯りが取り去られる時が来る。だから、イエス様と手をつないで祈ること、と伝えて下さい」
と言ったところで夢は終わりました。
天でも祈っておられる。では私はどう祈ったら良いのか?
M姉は、
「そうだ、あの時間だ!」
と思い至りました。
息子との帰り道、自分のために祈ることはあっても、一軒々々の祝福のために祈ることはありませんでした。
彼女は、それが地上に灯りをともすことであり、祈るために息子をこのようにしていて下さった神様のご配慮に気づき、苦痛にさえ思っていた時間が祈りの祝福の時間へと変えられたのです。
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イエス様に信頼する時、あなたならではの道が備えられていることを発見します。
今日、その道を歩んでいかれますように…。
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