今日のみ言葉【No.1921】(2019年 1月19日)「試練の中を悠々と歩む人生」
あなたが水の中を過ぎるとき、わたしはあなたと共におる。川の中を過ぎるとき、水はあなたの上にあふれることがない。あなたが火の中を行くとき、焼かれることもなく、炎もあなたに燃えつくことがない。
(イザヤ43:2)
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将棋界のタイトル七冠を独占した時期もある羽生善治名人ですが、形勢が不利になった時はプロの棋士でも気分が落ち込むそうです。
その時どうするかということを、『決断力』(角川書店)という本の中で書いておられます。
「落ち込むと目や心が曇ってしまう。私は、『こうなっては相手に勝てないだろう』と考えることはあまりしない。相手の棋風や出方を考えてしまうと、邪心が入ってしまう」(P20)
羽生名人はこう言います。
「あくまで冷静に自分のペースを守ることから手が見えてくる」
「『手が見える』ことが過信に結びつくこともありうるが、不利な局面でも諦めずに、粘り強く淡々と指していくことが、勝負のツボを見出すポイントになり、逆転に必要な直感や閃きを導き出す道筋になると私は信じている」(P20)
クリスチャンは、神の約束を信じ、神の愛と守りがあると信じて生きる「信仰のマイペース」を貫き通すことで、形勢不利と見える状況から光の道を見出していきます。
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今日の聖句は何と頼もしい神の約束でしょうか。
水の中、火の中とは「困難」を表す表現です。
試練や困難は時に水のようにあなたを覆って息がつけないような状態にさせます。
また、火に触れると一瞬でやけどをするように、突然問題が降りかかり、その解決のために長期間の苦しみを味わわされる状況も人生ではあります。
しかしそのようなことは無いというのです。
なぜなら
「わたしはあなたと共におる」
(イザヤ43:2)
と神が約束されているからです。
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こんな素晴らしい約束が与えられたのは、旧約時代のイスラエルの民が神の言いつけをよく守り、従順で良い子にしていたからでしょうか?
いいえ違います。
43章の前の42章では、民は神に反逆していると預言者イザヤは記しています。
「われわれは主にむかって罪を犯し、その道に歩むことを好まず、またその教に従うことを好まなかった」
(イザヤ42:24)
彼らは神のわざを見ていても目に入ってはいませんでした。
聞いていても聞こえていませんでした。
「彼は多くの事を見ても認めず、耳を開いても聞かない」
(イザヤ42:20)
神はこう嘆きます。
「だれか、わがしもべのほかに目しいがあるか。だれか、わがつかわす使者のような耳しいがあるか」
(イザヤ42:19)
それにもかかわらず、神はイスラエルを愛するというのです。
それは、彼らの目を開け、耳を開くメシアを遣わすとご計画されておられたからです。
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旧約聖書のメシア預言では、救い主しかできないこととして目を開き耳を開くことが記されています。
「その時、目しいの目は開かれ、耳しいの耳はあけられる」
(イザヤ35:5)
新約聖書でイエス様が目の見えない人を見えるようにし、耳の聞こえない人を聞こえるようにされた奇跡が多くの箇所で取り上げられているのは、このイエスこそメシアであると明らかにするためです。
ただし、神はご自分の正義を曲げ、「まあ、いいじゃないか」と大盤振る舞いで何でも目こぼししてやる…、ということではありません。
そこにはきちんと神の義が通されています。
神の子イエス・キリストの命という莫大な犠牲が払われ、我々の目が開かれ、耳が開いて神の言葉が聞こえるようになり、自分の罪のすべてがゆるされていることを知り、その知らせを信じて生きる時、本当にこの神の愛がわかるようになるのです。
水と火に表される試練や困難は今年もやってきます。
今年は良い年になりますように、という元旦の願いも空しく、今年も厳しい年になります。
しかし
「わたしはあなたと共におる」
(イザヤ43:2)
とおっしゃられる神が私たちのそばを歩き、一緒に人生を同じ歩調で歩いてくださるというのです。
そこのところに目が開かれ、その神の約束を聞いて信じて生き抜く時、本当に神は
「川の中を過ぎるとき、水はあなたの上にあふれることがない。あなたが火の中を行くとき、焼かれることもなく、炎もあなたに燃えつくことがない」
(イザヤ43:2)
という約束を果たして下さった、と言える年末を迎えることができるのです。
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焦らず、一歩ずつ、愛の神と共に試練の中を悠々と歩む人生として参りましょう。
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