今日のみ言葉【No.1824】(2018年 8月31日)「 種まきのたとえ(3)」
ほかの種は土の薄い石地に落ちた。そこは土が深くないので、すぐ芽を出したが、日が上ると焼けて、根がないために枯れてしまった。
(マルコ4:5-6)
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今年の私のガーデニング成績はカボチャが大不振でした。
夏の日照りが続き、雨が降らなかったせいか実は大きくならず、数も少ないままです。
春に土を入れ替え、肥料を施し、耕し、畝を作り、十分水分を含ませた土の中に苗を植え、支柱を作り…、と手をかけた私としては期待していただけにガッカリ感は「半端ない」です。
それに比べると、古代中東の種まきはずいぶんおおらかなものです。
農夫が種を手でばらまいたり、種の入った袋に穴を開け、ろばに負わせて歩かせながら自然に種が落ちるようにしていました。
その後、鍬(くわ)を入れて土をかぶせます。
なるほど、種の一粒々々が確実に植えられるのではなく、中には道ばたに放り出されたり、石地やいばらの中に落ちる種もあったのです。
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土の薄い石地に落ちた種は、
「すぐ芽を出した」
(マルコ4:5)
とあります。
すぐ芽を出せるのは、下が石地なので太陽の熱で表面の土が早く暖まるからです。
しかし、根が水分を吸収しようとして伸びても、岩にぶつかるので伸びることができません。
すると、燦々と照る太陽が本来は成長を促す役目を果たすはずなのに、根が無い植物にとっては炎暑の太陽となり、
「日が上ると焼けて、根がないために枯れてしまった」
(マルコ4:6)
という逆の結果に終わってしまいます。
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イエス様はこの真意を以下のように解き明かしておられます。
「石地にまかれたものとは、こういう人たちのことである。御言を聞くと、すぐに喜んで受けるが、自分の中に根がないので、しばらく続くだけである。そののち、御言のために困難や迫害が起ってくると、すぐつまずいてしまう」
(マルコ4:16-17)
神の御言葉の真理を吸収しようとしても、そのための根がないのです。
ではなぜ根が伸びなかったかというと、表面からは見えない部分にガツンとした岩があるからです。
それは神の御心より自分の意志や願望を優先させようとする「我(が)」ではないでしょうか?
「あの人は我が強い」と言う時に使う「我(が)」です。
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このような石地の人は、
「御言のために困難や迫害が起ってくると、すぐつまずいてしまう」
とイエス様は語っておられます。
試練が来た時に、
「そうだ、祈ろう。神の御心をたずね求めよう」
と、御心の方向に自分を向かわせよう、とはならず、
「なぜ私にこの試練が…」
という思いの中にグルグルとらわれて脱出できません。
それはなぜかというと、自分を変えようとしないからです。
祈っても自分の祈りのとおりに事が運ぶことは稀です。
しかし、かたくなな思いを内に秘めている人は、自分の祈り通りに事が進まなければ
「おかしい」
と思います。
自分を神に服従させようとはせず、神を自分に服従させようとします。
ですから、
「試練を取り除いて下さい」
という祈りを常に繰り返し唱えます。
もちろん、試練を取り除いてくださいと祈って良いのです。
しかしその中で、
「試練に耐えうるように力を与えて下さい」
と自分を変えるための祈りを祈れるかどうかが、心の中にある大きな岩を取り除けるかどうかの鍵です。
イエス様がゲッセマネの園で祈られたこの祈りがお手本です。
「父よ、みこころならば、どうぞ、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの思いではなく、みこころが成るようにしてください」
(ルカ22:42)
イエス様も試練を取り除いてくださいと祈られました。
人はそう祈って良いのです。
しかしその後、「みこころが成るように」、つまり、私の心の中の岩を取り除いてくださいと祈られました。
ここが人生の分かれ道です。
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今日、あなたの祈りが、御心にかなったものとなりますように…。
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