今日のみ言葉【No.1783】(2018年 6月22日)「 御言葉に映る私の姿」
「いったい、彼らはなぜ、安息日にしてはならぬことをするのですか」
(マルコ2:24)
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会社の管理職世代と新卒世代の若者とでは働き方、休み方に決定的違いがあります。
上の世代は、滅私奉公の精神で会社のために自分の生活を犠牲にしてもいとわないことが成功の秘訣だと学んできました。
しかし今の世代はそれを「社畜」と呼んで強烈に抵抗します。
ちなみに社畜とは「会社+家畜」の造語で、あたかも家畜のように会社に飼い慣らされ、自らの意思も良心も無くなって会社の言いなりになって働く労働者のことを言います。
現代日本では「働き方改革」が急速に進んでいますが、日本人が真剣に休み方を考えなければならない時期に来ています。
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神は7日に一度必ず休みなさいと命令しておられます。
「安息日を覚えて、これを聖とせよ。六日のあいだ働いてあなたのすべてのわざをせよ。七日目はあなたの神、主の安息であるから、なんのわざをもしてはならない」
(出エジプト記20:8-10)
安息日は働かず、神を礼拝する日と定められていたのです。
ところが、いつの間にかこの律法の精神がはき違えられ、曲解されていました。
「なんのわざをもしてはならない」という部分に39条の禁止条項が作られ、その各項目のためにさらに234個の行為が禁止とされました。
安息日は元々人間を厳しい労働から解放し、神をあがめる自由な日として定められていたはずが、イエス・キリストが到来した時代には一転してがんじがらめに人を縛る日となっていたとはこういうことなのです。
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これを厳格に守ろうとし、生活で実践していてこそ意味ありとしたのがパリサイ人です。
確かにこれらの細則を漏らすことなく行うことができるパリサイ人は有能な人たちの集団だったのでしょう。
しかし、有能な人はその有能さによって高慢になる可能性を秘めています。
そして、制度を守ることが目的となり、中身も精神も伴わない形骸化に進みます。
弟子たちが安息日に麦畑で
「歩きながら穂をつみはじめた」
(マルコ2:23)
という行為を目ざとく見つけ、イエス様に
「いったい、彼らはなぜ、安息日にしてはならぬことをするのですか」
(マルコ2:24)
と追求したのにはこのような背景がありました。
自分は正しいと信じて疑わないパリサイ人たちの鼻息の荒さが伝わってくるような箇所です。
しかし、自分たちの誤りに気がつかず、相手を非難してばかりいる所に悲劇があることを彼らは学ばなければなりませんでした。
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こんなお話があります。
Aさん宅は仲の良い家族ですが、お隣のBさん宅は喧嘩が絶えない家族です。
ある日、BさんがAさんに尋ねました。
「どうしてお宅は皆さん仲がいいのですか?」
するとAさんはこう答えました。
「あなたのお宅は全員善人で、うちはみんな悪人だからですよ」
何を言われているのかわからないBさんに対してAさんはこう説明しました。
テーブルの上に飲みかけのお茶があり、その茶碗をご主人が倒してお茶がこぼれたとします。
するとこうなるというのです。
夫:「ごめん。僕が注意していないのが悪かったんだ。申し訳ない」
妻:「いいえ、私が早く片付けなかったのがいけなかったのよ」
母:「あらあら、私がそばにいながら気づかなかったのが悪かったのよ」
Aさん宅ではみんな悪人になりたがるので、ケンカしようにもできないのです。
Bさんは内心、
「うちだったらまず間違いなく『これ、だれがこんな所に置いたんだ!』となるだろうなあ…」
と思ったそうです。
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自分の真の姿を見出すには、神の御言葉を鏡として自分を映してみることです。
「赦された罪人」として映って見えたら正解です。
その神の恵みをいただいて、今日も人と接する一日として参りましょう。
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