今日のみ言葉【No.1472】(2017年 2月10日) 065 「宮きよめ」(2)

イエスは彼らに答えて言われた、「この神殿をこわしたら、わたしは三日のうちに、それを起すであろう」。
(ヨハネ2:19)

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エルサレムで事件があった時、よくニュースで映されるのは「嘆きの壁」です。

これはイエス・キリストが宮きよめをなさったエルサレム神殿の西側の壁でした。

紀元70年、ローマ軍によって神殿は完全に破壊されるはずでしたが、軍の長が、

「全部倒してしまったら、我々がどれだけ大きなものを破壊したのか後世の人はわからなくなる。一部だけわざと残しておけ」

と命令したので、「嘆きの壁」として存在しているのだそうです。

高さ約20mですが、様々な調査の結果、当時の地面はこの下約10mにあることが分っています。

本当に瓦礫の山となり、約2000年後の今、土砂に埋もれてしまったのです。

イエス様はそのことも全てお見通しだったのでしょう。

しかし、宮で特権を得ていたユダヤ人たちに見えていたのは目先の利益であり、神の聖なることも永遠なることも二の次でした。

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ユダヤ人たちは、

「こんなことをするからには、どんなしるしをわたしたちに見せてくれますか」
(ヨハネ2:18)

と言って、イエス様に詰め寄りました。

イエス様は、ご自身が宮きよめを行う権威が与えられている証拠としての奇跡(しるし)について、こう語っておられます。

「イエスは彼らに答えて言われた、『この神殿をこわしたら、わたしは三日のうちに、それを起すであろう』。」
(ヨハネ2:19)

新約聖書の福音書を既にお読みの方でしたら、「これはキリストの十字架と復活のことを言っているのだ」とピンと来ることでしょう。

「この時から、イエス・キリストは、自分が必ずエルサレムに行き、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受け、殺され、そして三日目によみがえるべきことを、弟子たちに示しはじめられた。」
(マタイ16:21)

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神殿とは聖なる神が住まわれるところで、単なる建物以上のものです。

しかし彼らは、イエス様の意味する神殿を外側の建物のこととしかとらえませんでした。

外側がどれだけきれいで豪華でも、内側が貪欲や汚れや罪に満ちあふれていたらどうでしょうか。

また、私たちの内側の心はどうでしょうか?

聖なる神の宮として、自分の内にある罪や汚れを取り除いていただきたいものです。

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イエス・キリストは、あなたの心の罪や汚れを取り去り、あなたを神の宮としてくださるお方です。

そこに信頼を置き、まず1つのチャレンジに全力を傾けて参りましょう。

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