今日のみ言葉【No.3928】(2026年 6月10日)「犠牲のない人生」
「あなたがイスラエルの人々の数の総計をとるに当り、おのおのその数えられる時、その命のあがないを主にささげなければならない。これは数えられる時、彼らのうちに災の起らないためである。
(出エジプト記30:12)
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イスラエル聖地旅行に行くと、「ペテロの魚」が食べられます。
淡白な味で、鯛やカレイに似た食感です。
マタイによる福音書では、銀貨1枚をくわえたこの魚をペテロが釣ることとなり、それで「宮の納入金」を納めなさいとイエス様から言われた話が記されています。
今日の聖書箇所は、この「宮の納入金」の起源となった話です。
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今日の聖書箇所の、
「イスラエルの人々の数の総計をとる」
とは、人口調査のことです。
その際、わざわざ、
「その命のあがないを主にささげなければならない」
と明記されています。
その理由が、
「これは数えられる時、彼らのうちに災の起らないためである」
と語られています。
聖書において「数を数える」こと(人口調査)は、人間の傲慢さや欲と結びつきやすいものでした。
実際、後にダビデ王が神に頼らず、自分の力を誇示するために兵の数を数えた結果、疫病を招いた例が挙げられます。
そこで神は、災いから命を守る「代価(命の贖い)」として、銀貨の「半シケル」を納めるよう命じられました。
これが後の宮の納入金(神殿税)の元となり、さらには、キリストの十字架の贖いへと通じていきます。
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さて、ペテロの魚の奇跡の話は、
「しかし、彼らをつまずかせないために、海に行って、つり針をたれなさい。そして最初につれた魚をとって、その口をあけると、銀貨一枚が見つかるであろう。それをとり出して、わたしとあなたのために納めなさい」
(マタイ17:27)
というものです。
銀貨1枚とは、二人分の納入金に当たります。
イエス様が自分だけでなくペテロの分までも支払ったこの奇跡は、「愛による犠牲(十字架の贖い)」を象徴しています。
旧約聖書の時代には、自分自身を救うために「贖いの銀」という犠牲を払う必要がありました。
しかしイエス様は、自らの命をもってその代価を完全に支払ってくださいました。
そのため、私たちはもう自分の罪を償うために何かを犠牲にしたり、自らを罰したりする必要はなくなりました。
求められているのは「信仰」だけなのです。
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では、犠牲を払う必要がなくなった新しい人生は、どう生きるべきなのでしょうか。
それは、
「まず、神の恵みを十分に味わい、浸る」
ことです。
今までの世間の常識に従うと、
「何か犠牲を払わないと恩恵を受け取れない」
「神の恵みを受けるためには、奉仕をしなければならない」
と考えがちです。
しかし、神の世界では見返りなしの恵みが与えられます。
ですから、無理な犠牲や義務からではなく、内側から湧き出る喜びと感謝によって歩むこと。
それが、十字架の贖いによって生きる人生なのです。
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キリスト教作家の三浦綾子さんの人生が、それを見事に表しています。
彼女は多くの難病を経験し、当初は自殺を考えるほど悲観的な日々を送っていました。
しかし、後に夫となる光世さんとの出会いを通じ、
「これからのちのことは神の領分である」
という言葉に触れます。
綾子さんはキリストの救いを信じ、病を抱えながらも晩年まで執筆を続けられました。
それは、
「病気を治してもらったのだから書かなければならない」
という義務や強制からではありません。
キリストの愛に対する自発的な喜びからの応答でした。
「犠牲のない人生」となった彼女のその後は、まさしく「神の領分」の人生となりました。
懸賞小説に入選して1000万円を得て、70歳までに70冊近い本を出すことになったのです。
これはもちろん本人の才能もありますが、神を知り、キリストの愛を知った彼女の、喜びからの応答がもたらした豊かな結実なのです。
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ペテロが釣り糸を垂らしたように、私たちも神の言葉に従って一歩を踏み出し、犠牲や義務で動くのではない、喜びの人生を歩んでまいりましょう。
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