今日のみ言葉【No.3789】(2025年12月 1日)「生活の処方箋（277）『平凡な努力』」

そこで、あなたがたの歩きかたによく注意して、賢くない者のようにではなく、賢い者のように歩き、今の時を生かして用いなさい。今は悪い時代なのである。
（エペソ5:15）

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ある日のプロ野球の出来事です。

外野手が、大飛球を見事なダイビングキャッチでアウトにするという、ファインプレーをしました。

誰が見ても見事なプレーでしたから、アナウンサーも

「これはファインプレーでしたね」

と解説者に相槌を求めました。

野球界の達人と言われた、解説者のＨ元監督は、渋い表情で言いました。

「あれはファインプレーではなく、悪いプレーです。そもそも、あの外野手は守備位置が間違っていました。自分のいないところに球が飛んできて、たまたま、ファインプレーになりましたが、本来は悪いプレーです」

と。

平凡に何事もなく過ごしていらっしゃる人の中には、その折々を大切にし、事件の起きないよう普段からたゆみない努力をしていらっしゃる人もおられることでしょう。

味気ないようでもそれが本物の人生、と心に留めていきたいものです。

（※田中信生の『生活の処方箋』より）

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聖書は、時を大切にする賢明な歩み、つまり、日々の努力をどのようにするかをこう述べています。

「そこで、あなたがたの歩きかたによく注意して、賢くない者のようにではなく、賢い者のように歩き、今の時を生かして用いなさい。今は悪い時代なのである」
（エペソ5:15）

漠然と時間を過ごすのではなく、意識して「今の時」を用いること。

それは、将来、困難が起こることを当然として受け入れ、それに備え、今なすべきことを着実に実行することです。

この目立たない日常の努力こそ、私たちが払うべき犠牲です。

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また、旧約の知恵者はこう語っています。

「知恵は宝石よりも尊く、あなたの望む何物も、これと比べるに足りない。その右の手には長寿があり、左の手には富と、誉がある。その道は楽しい道であり、その道筋はみな平安である」
（箴言3:15）

ここで言う「知恵」とは、神の言葉に従うことです。

その知恵に従うとは、自分自身を神の御心に従わせる日々を歩むことです。

ところが、人間には自分がやりたいことを優先したい欲があります。

自分の思いと神の御心を天秤にかけた場合、神に従わない方を選びやすいのはアダムとエバ以来の罪の性質が影響を及ぼしているからです。

しかし、神に従う方を選ぶ結果として、人生の道のりが「楽しい道」「平安」となり、大きな事件やトラブルに遭わずに済むという祝福につながるのです。

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平凡な努力を日々積み重ね、今の時を生かす歩みを続けてまいりましょう。

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