今日のみ言葉【No.3752】(2025年10月16日)「回り道の恵み(1)」
さて、パロが民を去らせた時、ペリシテびとの国の道は近かったが、神は彼らをそれに導かれなかった。民が戦いを見れば悔いてエジプトに帰るであろうと、神は思われたからである。
(出エジプト記13:17)
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これを現代の若者は、「タイパがいい」と言います。
「タイパ」とはタイムパフォーマンスの略で、投入した時間に対して、どれだけ高い成果や充実度が得られたかを示す指標のことです。
では、出エジプトを成し遂げ、約束の地カナンを目指したイスラエルの民の「タイパ」は、どうだったのでしょうか。
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エジプトを脱出し、約束の地カナンまでの最短ルートは、海沿いの道を進むことです。
現代でもそうですが、平坦な道は行きやすいのです。
当然、軍事的にも重要です。
この道路は
「ペリシテびとの国の道」
(出エジプト記13:17)
でしたから、警備隊が諸所に配置されていました。
そこにイスラエルの民の大群がどっと押し寄せたらどうでしょう。
警備兵と戦いになる可能性があります。
そうなれば、
「民が戦いを見れば悔いてエジプトに帰るであろう」
(出エジプト記13:17)
と、神は思われたのです。
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イスラエルの民は、最も短時間で楽にゴールに到達できる道を選ぶことを許されませんでした。
しかし、それは神の愛の配慮による回り道だったのです。
イスラエルの民にとって、それは効率の悪い、遠回りの道に思えたことでしょう。
しかし、その道こそが、彼らの信仰を育て、神の守りと導きを体験させるための愛の道でした。
神の導きは、いつも私たちの「タイパ」に合わせてはなされません。
むしろ、すぐには理解できない「回り道」の中に、最も深い恵みが隠されているのです。
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神が備えてくださる「回り道の恵み」を見出す一日としてまいりましょう。
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