今日のみ言葉【No.3740】(2025年10月 1日)「第十の災害(2)」

そしてイスラエルの人々はモーセの言葉のようにして、エジプトびとから銀の飾り、金の飾り、また衣服を請い求めた。主は民にエジプトびとの情を得させ、彼らの請い求めたものを与えさせられた。こうして彼らはエジプトびとのものを奪い取った。
(出エジプト記12:35-36)

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私は中学高校と卓球部に所属していました。

最初はフォームを固めるために「素振り」を徹底的にやらされます。

実戦では至る所にボールが打ち込まれるのですから、そちらの訓練をした方が効率が良いと思われますが、そうではありません。

一瞬のやり取りでは、頭で考えている暇はなく、無意識に身体が覚えている反応によって人は動くからです。

その時、基本訓練をおろそかにしない人が、正しい打ち方で返せるのです。

その時は意味がわからなくても、従順に従っていく時、神の祝福が得られることをイスラエルは学んでいきます。

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第10番目の災いで、パロはとうとう降参しました。

「あなたがたとイスラエルの人々は立って、わたしの民の中から出て行くがよい。そしてあなたがたの言うように、行って主に仕えなさい」
(出エジプト記12:31)

エジプトの民衆はどうであったかというと、

「こうしてエジプトびとは民をせき立てて、すみやかに国を去らせようとした」
(出エジプト記12:33)

とあります。なぜなら、

「彼らは『われわれはみな死ぬ』と思ったからである」
(出エジプト記12:33)

出エジプトはそのように切羽詰まった緊急事態であったことが、次の聖書箇所からもうかがえます。

「民はまだパン種を入れない練り粉を、こばちのまま着物に包んで肩に負った」
(出エジプト記12:34)

パンを発酵させる猶予もないほどの短時間でエジプトを出なければならなかったのです。

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ところがそのような忙しさの中にあり、無駄なことは何一つできない状況の中であったはずですが、

「そしてイスラエルの人々はモーセの言葉のようにして、エジプトびとから銀の飾り、金の飾り、また衣服を請い求めた。主は民にエジプトびとの情を得させ、彼らの請い求めたものを与えさせられた。こうして彼らはエジプトびとのものを奪い取った」
(出エジプト記12:35-36)

とあります。

食べ物もろくに保証できない状況で、金や銀を求めたとは、イスラエルの民はよほどの強欲な民だったのでしょうか?

いいえ、違います。

これは、第10の災いの直前、神がモーセに語ったことを実行に移しただけのことです。

「あなたは民の耳に語って、男は隣の男から、女は隣の女から、それぞれ銀の飾り、金の飾りを請い求めさせなさい」
(出エジプト記11:2)

緊急事態なのにこのことがスムーズに行えたのは、

「主は民にエジプトびとの好意を得させられた。またモーセその人は、エジプトの国で、パロの家来たちの目と民の目とに、はなはだ大いなるものと見えた」
(出エジプト記11:3)

からです。

客観的真実は、実はモーセに反感を持っていたのは、パロと家来の一部だけで、エジプトの民衆はモーセやイスラエルの民に好意を持っていたのです。

エジプトの民衆は、パロの強硬的態度のとばっちりとして災害を受けてきました。

また、パロの支配下にあるのですから、強制的に労働が課せられ、搾取されていたであろうことは容易に想像できます。

その中で、イスラエルの民への共感が生まれると共に、「災いが収まるように、早く去ってくれればいい」という思いがあったのでしょう。

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さて、この出来事は、実は神の大いなる計画の中で重要な役割を担っていました。

エジプト人の好意で与えられた金銀財宝は、後に幕屋建設とその備品として用いられたのです。

荒野という何もない場所でイスラエルが神を礼拝できたのは、この時の物資が備えとされたからでした。

神の御計画は寸分の狂いもなく成就します。

「なぜ今こんなことをしなければならないのか」

とあなたが思うことも、後の神の御計画の成就を見る時、本当の意味で納得でき、神を賛美せずにはいられない未来があるのです。

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主に信頼を置く今日としてまいりましょう。

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