今日のみ言葉【No.3729】(2025年 9月17日)「過越の祭の規定(1)」
この月をあなたがたの初めの月とし、これを年の正月としなさい。
(出エジプト記12:2)
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古代イスラエルの歴史で最も重要な出来事は、「過越」(すぎこし)です。
それを忘れずに後代の民に伝えるため、「過越の祭」が制定されました。
出エジプト記第12章には、その祭の定めが記されています。
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神はモーセとアロンに向かって、まずこう言われました。
「この月をあなたがたの初めの月とし、これを年の正月としなさい」
(出エジプト記12:2)
小羊やパンをどう食べるかとか、準備をどうするか等の具体的方法ではなく、神が最初に語られたのは、
「新しい年の始まりをどこに置くのか」
ということでした。
「この月」とは、当然、イスラエルの民がエジプトから解放された月です。
これは「アビブの月」(出エジプト記13:4)と言われていますが、バビロン捕囚以降はバビロニアの月名を取り入れて「ニサンの月」(ネヘミヤ2:1)と呼ばれるようになりました。
私たちが使う暦は太陽暦ですから、これは現代の3月から4月に当たります。
この月を
「あなたがたの初めの月とし、これを年の正月としなさい」
(出エジプト記12:2)
と神は命じられました。
太陽や月の動きによって「始め」が決まるのではありません。
神の救いの出来事によって新しい始まりが刻まれるのです。
新約時代にイエス・キリストの神を信じた者にとっては、罪が贖われ、神の子とされた時が、その人にとっての真の人生の「始め」であり、第1年となるのです。
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「がん哲学外来」を提唱し、日本各地で「がんカフェ」を開いている樋野興夫医師(順天堂大学名誉教授)は、がんという病に関して、
「解決はしないけれど、解消できる」
と語ります。
まるで禅問答のようなこの言葉はどういう意味なのでしょう。
がんに罹患すると、人は常に「病とどう戦うか」を第一に考えるようになります。
つまり、常に自分の病気のことばかり考えている状態になるのです。
しかし、悩みの中で、がんの優先順位を下げ、「人生を楽しむこと」を最優先順位に置くと、病は解決していなくても、解消されていきます。
治療に支障が出ない程度に、がんが気にならなくなり、生活の質が上がるのです。
私たちも、どこかでこのように、
「ここからが人生の始まり」
と決めることです。
そこからが、問題はまだ解決していなくても、すでに解消した人生が始まるのです。
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あなたの「正月」を定める今日としてまいりましょう。
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