今日のみ言葉【No.3688】(2025年 7月22日)「パリサイ人と取税人のたとえ話(5)」
「おおよそ、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるであろう」
(ルカ18:14)
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「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
「驕(おご)る平家は久しからず」
これらの日本の諺や格言は、今日の聖句と同じ事を言っているように思えます。
果たしてイエス様は単に謙遜の美徳を奨励しておられるだけなのでしょうか。
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新約時代を生きるクリスチャンは、
「神は罪人を愛される」
と教えられていますから、取税人の祈りが受け入れられるのは当然のことのように思えるかもしれません。
しかし、当時の人々には大違いで、これは非常に意外で衝撃的な出来事でした。
イエス様の教えは、当時の宗教的価値観を根底から覆す革命的なものとして感じられたでしょう。
イエス様は、
「おおよそ、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるであろう」
(ルカ18:14)
と、神の国では価値観が逆転することを教えられました。
わかりやすくするために、あえて点数で表現しますが、神の国では、高慢な者は神の基準では点数が低いのです。
逆に、自分を低くし、謙遜に生きる者の評価は高くされます。
この逆転の真理を正しく理解するためには、神の前での自分の立ち位置を知ることが必要です。
人間同士の比較で自分の位置を定めるのではありません。
神の前でどうであるか、神の目に自分がどう映っているか、が大事なのです。
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さて、この話はパリサイ人に向けて語られています。
また、世の終末の流れの中での話でもあります。
聖書の滅びの預言は、神の道から外れた人間に対し、神の正しい裁きがあることを知らしめ、悔い改めて救われるためにあります。
したがって、この話の目的は、パリサイ人を懲らしめるためではなく、彼らを救うためです。
このたとえ話を、謙遜の美徳を教える教訓としてとらえる人もいるでしょう。
しかし、それはほんの一面です。
この話の本質は、終末時の救いの話であり、そこに現れるメシアなるキリストが、初臨の最下位のしもべから、再臨時は最上位の王として現れることまで示唆されています。
この主なるキリストに信頼するとは、自分がパリサイ人と同じ人間であり、左右を見ながら人と比較して生きる自分、あの人よりもマシだと思い込んで安心を貯め込もうとする自分であると知り、それを認めることです。
その時に、
「神様、罪人のわたしをおゆるしください」
(ルカ18:13)
という取税人の祈りが、あなたの内から出てくるのです。
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自分はパリサイ人だと安心して認め、取税人の祈りを祈らせていただきましょう。
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