今日のみ言葉【No.3657】(2025年 6月14日)「生活の処方箋(236)『自らを折々に研ぐ』」
わたしの兄弟たちよ。あなたがたが、いろいろな試錬に会った場合、それをむしろ非常に喜ばしいことと思いなさい。あなたがたの知っているとおり、信仰がためされることによって、忍耐が生み出されるからである。だから、なんら欠点のない、完全な、でき上がった人となるように、その忍耐力を十分に働かせるがよい。
(ヤコブ1:2-4)
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「腕の善し悪しは道具箱を見ればわかる」
と言われるように、職人にとって、よく切れる道具は命であり、暇々に研ぐことが肝要でした。
左甚五郎は、ある棟梁に
「おまえは何ができるか」
と聞かれ、
「二日かかって板を二枚削るくらいならできる」
と答えました。
「それでは役に立たない」
と棟梁が言いますと、甚五郎は、
「私が言う二枚とは、削った二枚の板をきちんと合わせて縄で縛り、大川に一ヶ月間浮かべても、二枚の間に一滴の水も入らぬ状態」
と言ったそうです。
ひとえに鉋(かんな)の切れ味なのでしょう。
現代も、職を追われ、再就職の面接で、
「何ができるのか」
と聞かれ、
「部長か課長ならできます」
と答えたという笑い話があります。
自らを折々に研ぎ、どんな状況でも、創造的な生き方ができる人間性を培うことです。
この生き方こそ、今日、求められているのです。
(※田中信生の『生活の処方箋』より)
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自らを折々に研いでくれるのは、試練です。
誰でも試練は避けて通りたいものです。
しかし、創造的に生きようとする人は、まず、困難な状況をポジティブに受け止めます。
必ずそこから学ぶことがあるはずだと目を見開き、そこにわずかでもプラスのものを見つけ、吸収するのです。
そのような姿勢を繰り返す中で人は磨かれ、やがてどんな状況にも柔軟に対応できる力が養われていきます。
すると、周囲の人が、そのような人材であるあなたを発見するのです。
あなたが、求められ、用いられる人となるのはその時なのです。
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試練を喜んで迎える心を持ち、神の祝福に満ちた人生を歩んでまいりましょう。
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