今日のみ言葉【No.766】(2014年 2月19日)

たといあなたがたのうちの散らされた者が、天の果にいても、わたしはそこから彼らを集め、わたしの名を住まわせるために選んだ所に連れて来る
(ネヘミヤ記1:9)

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現在の米沢興譲教会の会堂はヴォーリズ建築事務所に設計を依頼しましたが、その前の会堂はネヘミヤ建築研究所に設計をお願いしました。

当時、まだクリスチャンではなかった私は、ネヘミヤとは珍しい名前だな、と思っていました。

すると教会の方が、それは聖書のネヘミヤ記から取られた名前で、ネヘミヤはエルサレムの城壁を再建したのですよ、と教えて下さいました。

なるほど、それで教会建築をする会社名として「ネヘミヤ」という名をつけたのかと納得した思い出があります。

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ネヘミヤはペルシャの王の給仕役で、安定した生活と身分が保証されていました。

給仕役とは言っても現代のレストランのウェイターではありません。

食事の席で王からアドバイスを求められるほど有能でなければなれない職務だったのです。

そのネヘミヤに、親戚のハナニらがエルサレムの困窮と城壁の破壊の知らせを持って来ました。

自分はこのような裕福な生活をしているが、同胞のイスラエル人は苦しんでいる…。

ネヘミヤの心は大きく揺れました。

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彼がしたことは、自分の地位と力を利用してエルサレムの城壁再建のために出発する…、ということではありませんでした。

彼は我力で事を運ぼうとせず、まず神に祈りました。

彼の祈りのポイントは3つあります。

まず、自分の非を認め、悔い改めをします。

次に、神の契約に信頼します。

そして、自分たちが贖われた者であることを表明しています。

自分の力でイスラエルの民を救おうとする傲慢に走ることなく、彼は神の前に身を低くし、神の約束の確かさにこれからの行動の土台を据える選択をしたのです。

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歴史を見ると、

「たといあなたがたのうちの散らされた者が、天の果にいても、わたしはそこから彼らを集め、わたしの名を住まわせるために選んだ所に連れて来る」

という今日の聖句の約束は、すでに2度成就しています。

1度目はバビロン補囚からの帰還。

2度目はユダヤ人が大量に虐殺された第2次世界大戦後、1948年にイスラエルが建国されたことです。

まさにこの言葉通り、全世界に散らばっていたユダヤ人が、ヒトラーの迫害を体験し、

「どうしても国が欲しい、必要だ」

と、元々イスラエルがあったパレスチナの地に帰って来ました。

その後、大量のパレスチナ難民が発生し、PLOやハイジャック事件、そしてアメリカの同時多発テロ等、現代の私たちの生活にも色濃く影響が出ています。

聖書の言葉は単なる歴史の知識ではありません。

今も生きて働き、私たちの現実の生活に影響を与える力をもって存在しているのです。

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神の約束は確かで、力があることを覚えてまいりましょう。

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