今日のみ言葉【No.1754】(2018年 5月17日)「 ゆるしを受け取る」
わたしたちは、御子にあって、神の豊かな恵みのゆえに、その血によるあがない、すなわち、罪過のゆるしを受けたのである。
(エペソ1:7)
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日本ではお歳暮やお中元をもらうと、必ずと言っていいほどそのお返しをします。
バレンタインのチョコに対してホワイトデイのクッキーがその典型的例です。
アメリカではギフトをもらったらサンキューカード1枚を送るのが通例でした。
相手の好意を受けて感謝の意を表すだけという慣習に、「それでいいのか!」という驚きと、ある種の清々しさを覚えた記憶があります。
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人類に対する神からの最大の贈り物は、イエス・キリストの十字架による罪の赦しです。
このプレゼントに喜びを感じる人とは、自分自身の不真実さに直面し、それと真っ向から対決し、真実さを貫こうとして敗れ果てた人です。
その結果、
「誰だって多少のごまかしや罪なことをしないと生きていけないんだ」
等の理屈で逃げ道を作り、自分を生かそうとします。
しばらくの間、自分の罪や矛盾には目を向けません。
またあの葛藤と勝ち目のない戦いの苦しみの中には陥りたくないからです。
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しかし、内心自分を責めていますから、それがある時ひょっこりと意外な形で外部に現れます。
それはかつての自分と同じように、真面目に人生に挑んでいる人を見た時です。
普通にそっと見守ってあげることができません。
「そんなことやったって無理なんだよ」
と面と向かって嘲笑し、お節介にも教えてあげようとします。
なぜか気になって世話を焼きたくなり、その人に関わっている自分を発見します。
あるいはその反対で、その人を全く無視しようとします。
心が体に不自然な動きを命令するので、その人が見える側の方に首が向かなくなり、医者に行った人までいらっしゃいます。
真面目に生きようとすればするほど、人は自分の不真実さに気づき、心の深いところで悩むのです。
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キリスト教では、この問題は神と人間との関係が正しいものでなくなったことから始まったと教えます。
そして、神の前で自分は到底正しい者ではないと知る人間は、罪に対して厳格に裁きを下す神を恐れます。
しかし、聖書はその罪の罰を神の側から払って下さったと言うのです。
それがイエス・キリストの十字架による身代わりの死です。
「わたしたちは、御子にあって、神の豊かな恵みのゆえに、その血によるあがない、すなわち、罪過のゆるしを受けたのである」
(エペソ1:7)
使徒パウロは神からのプレゼントを素直に受け取りなさいと勧めています。
「神がわたしたちをとおして勧めをなさるのであるから、わたしたちはキリストの使者なのである。そこで、キリストに代って願う、神の和解を受けなさい」
(第2コリント5:20)
神様へのサンキューカードには
「神様ありがとう。私の罪のために死んでくれたイエス・キリストを救い主として信じます」
と書けばよいのです。
そして神からの贈り物であるイエス・キリストの言葉と行いを聖書を通して知り、祈りを通して神と語っていく時、神とはどういう御方か、人間とはどのような存在かということがわかり、神を「父」と呼ぶことができるようになります。
これが神と人間との関係が正しくなったということです。
その時に、信仰の力が与えられます。
世の現実に打ち勝つ道が開かれ、死に打ち勝つ復活の力によって支えられる人生が始まっていくのです。
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実は私は先週足を骨折しました。
整形外科のお医者さんからは
「痛みが引くまで1ヶ月。普通に歩けるようになるまで2ヶ月。元に戻るまで全治4ヶ月」
と言われています。
ところで、骨折当日は私たち夫婦の25回目の結婚記念日でした。
銀婚式のお祝いプランはそういうわけで流れてしまい、あちらをキャンセル、こちらにお詫び…、ということになりました。
これだけですと、
「ああ、なんでこんなことになってしまったんだろう。しかも結婚記念日当日に。最悪だぁ…」
という言葉が出てもおかしくはないのでしょうが、不思議とそうは思いませんでした。
むしろ、
「これは神の御心。骨折以上の災いから守ってくださった神様に感謝します」
と素直に思え、全く後悔しない自分に自分自身が驚いています。
そして、
「銀婚式のお祝いは私が計画していた以上のもっと素晴らしいものになるのだ」
という考えが心の中に一条の光として差し込んできたので、かえって嬉しくなっています。
何よりも、1日2回、妻に湿布を貼って包帯を巻いてもらうその時間、ほんの2〜3分ですが、これが「最幸」の時間なのだと神様は教えて下さっているように感じられます。
ゆるしを受け取り、神との関係が正され、信仰の力によって生きるとはこのようなことなのではないでしょうか。
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神のプレゼントを受ける今日の一日として参りましょう。
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