今日のみ言葉【No.3545】(2025年 1月15日)「エジプト王の圧政(2)」

彼はその民に言った、「見よ、イスラエルびとなるこの民は、われわれにとって、あまりにも多く、また強すぎる。
(出エジプト記1:9)

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古来、日本では、会社の会議でも町内会の寄り合いでも、先に根回しをして結論を事前に決めておき、集まった場では

「皆仲良く満場一致で決定」

とし、形式的な確認を行うことが多かったものです。

しかし、時代は変わり、新しい考えを持つ人々は、欧米の会議のように、オープンな議論を通して結論を導き出す方が好ましいと考えます。

この2つの考え方があちこちで衝突しているのが令和の日本です。

出エジプト記の今日の箇所では、神の力とこの世の力がぶつかり、イスラエルの民が不利な立場に立たされる状況が描かれています。

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イスラエルの民の人口は、エジプトにおいて増えました。

これは、神がアブラハムと結んだ契約を忠実に履行しておられるからです。

「わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう」
(創世記12:2)

アブラハム、イサク、ヤコブの子孫であるイスラエルの民が増えることは、神の祝福です。

ところが、この世の王であるエジプトのパロにとって、これは好ましいこととは映りませんでした。

彼はこのように言います。

「見よ、イスラエルびとなるこの民は、われわれにとって、あまりにも多く、また強すぎる」
(出エジプト記1:9)

そしてパロは、

「彼らが多くなり、戦いの起るとき、敵に味方して、われわれと戦い、ついにこの国から逃げ去る」
(出エジプト記1:10)

と考えました。

彼はエジプト国内の労働力が不足することと、イスラエルの民が力を持って反逆することを恐れたのです。

そこでパロは、

「われわれは、抜かりなく彼らを取り扱おう」
(出エジプト記1:10)

とします。

こうして、イスラエルの民への圧政が始まったのです。

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神の祝福の約束を得ているはずなのに、この世で試練に会うことは、出エジプト記で明白に述べられています。

私たちは、天上の流れとこの世の流れが衝突する場面にしばしば遭遇するのです。

私たちに期待されていることは、

「神は一度約束されたことは、決して忘れられる御方ではない」

と固く信じることです。

それは、

「たとい、わたしたちは不真実であっても、彼は常に真実である。彼は自分を偽ることが、できないのである」
(第2テモテ2:13)

とある通りです。

ここに神を信じる人生の喜びと力があります。

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「メサイア」を作曲したヘンデルは、英国王室の庇護の下、オペラの作曲上演で大成功を収めました。

彼の音楽に対する支持はありましたが、反対も受け、やがてそれは相半ばするようになりました。

加えて脳出血やリューマチ等の病苦と負債にもヘンデルは悩まされました。

彼が音楽活動から遠ざかり、家に引きこもって生活していた時、突然イザヤ書第53章の「主の僕」の御言葉が浮かび上がってきました。

ヘンデルは、音楽家の使命は、神を讃えることと、多くの人にその喜びを分かつことであると考えてきました。

しかし、この時、もう一つの使命があることが分かったのです。

それは、音楽を聴く人々が互いに兄弟の愛を持って結ばれる和解の使命です。

彼はイザヤ書の聖句に音楽をつけ、これが「メサイア」の最重要部分と言われる第23歌から第26歌となったのです。

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この世で出会う試練で私たちは翻弄されますが、からし種一粒ほどの信仰があれば山をも動かすのです。

神の真実を信じ、ほんのわずかの信じ方でもあったとしても、神の約束は必ず成るのだ、と思い続ける今日として参りましょう。

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