今日のみ言葉【No.3503】(2024年11月16日)「生活の処方箋（187）『本物とは何か』」

わたしは道であり、真理であり、命である。だれでもわたしによらないでは、父のみもとに行くことはできない。
（ヨハネ14:6）

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小島祐馬（おじま すけま）氏が、

「京大の総長に」

との声を後目（しりめ）に、土佐にいる老父に親孝行をと引退しました。

当時の首相、吉田茂氏は、小島氏を文部大臣にとの意向を持っていました。

そこで、次官が家を訪ねると、縁側で九十を過ぎた老翁が一人、日向ぼっこをしていました。

次官は翁の耳元に口を寄せ、小島先生の所在を尋ねると、

「祐馬なら畑にいる」

と指さしました。

畑を耕していた厳（いか）つい老人を探し当て、小島先生であることを確かめた文部次官は、

「次の文部大臣に、ぜひとも」

との吉田首相の要請を伝えました。

鍬を止め、話を聞いた小島氏はこう答えました。

「わしは麦を作らんならん。そんなことをしている暇は無い」

と。

力ない者が「ある」と答えるのは何とも滑稽で、力ない人が「ない」と答えるのは平凡です。

しかし、祐馬氏の答えは、本物とは何かを語りかけます。

（※田中信生の『生活の処方箋』より）

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小島氏が、

「わしは麦を作らんならん。そんなことをしている暇は無い」

と言ったのは、世俗的な成功よりも、もっと大事なことを見出していたからでしょう。

イエス・キリストは、

「わたしは道であり、真理であり、命である。だれでもわたしによらないでは、父のみもとに行くことはできない」
（ヨハネ14:6）

と言いました。

この方を人生の「道」として辿っていくと、父なる神に通ずるのです。

そして、このルート1本のみが、救い、すなわち、永遠の命への道となっています。

イエス様は、ご自分が「真理」だと言われました。

イエス・キリストには嘘偽りは無く、誤りも無く、すべて正しい「真理」だということです。

ですから、この方は偽物ではなく、この方こそ本物なのです。

本物と共にいると、私たちはその本物の影響を受け、似た者となっていきます。

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本物であるイエス・キリストと共に歩む今日でありますように…。

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