今日のみ言葉【No.693】(2013年11月11日)

ダビデがそこで王となっていたのは七年六か月、エルサレムで王となっていたのは三十三年であった。
(歴代志上3:4)

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インターネットで「訃報」というキーワードで検索すると、有名人の訃報記事を読むことが出来ます。

年齢、死因、そしてその人が生きている間にどんなことをしたのかが記されています。

長寿を保った人もいらっしゃいますし、若くして亡くなられた方もおられます。

この世にいる間の僅かの期間に何をしたのか。

たとえ目標に到達せずとも、何を目指して生きたのか。

訃報記事を目にするたびにそのようなことを思わされます。

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ダビデ王の一生もたった2行で終わっています。

波乱と栄光に満ちた生涯であり、イスラエル民族の歴史の焦点でもあるダビデ王ですが、終わってみれば2行で書き表せる人生なのです。

私たちの人生も1〜2行の訃報記事が新聞で載る程度なのかも知れません。

そこで聖書はこう語ります。

「朽ちる食物のためではなく、永遠の命に至る朽ちない食物のために働くがよい。」
(ヨハネ6:27)

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聖書は現世が全てではなく、死んだ後に永遠の世界があると教えています。

その永遠を裁きの世界で過ごすか、天国の祝福の中で過ごすか、それが現世での生き方によると語っているのです。

ただし、まじめで善行を積む生き方をすれば、それが認められて天国に行けるのではありません。

たった1つの罪があってもその支払いを求められ、天国に行けないのが罪人である人類の姿です。

その罪を神の子キリストが身代わりに負って下さり、キリストを信じる者の罪は全て赦されるからこそ天国に堂々と招き入れられるのです。

この福音を信じて生きる人は、人生の生き方が変わります。

天国行きの切符を確保するために、無理矢理犠牲を払って人のために生きようとする生き方ではなくなります。

切符はもう手に入っているので、感謝と喜びで

「永遠の命に至る朽ちない食物のために」

働かせていただきたい、と思うようになるのです。

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かと言って、全ての人がマザー・テレサのようなノーベル賞クラスの生き方が出来るわけではありません。

各々の持ち場で、自分に与えられた役割を果たしていくようにすれば、それが一番良いのです。

Aさんは障害者に関わるお仕事を通し、朽ちない食物のために働いておられます。

Bさんは家庭でなるべく多く笑顔を見せるお母さんとなろうとしておられます。

Cさんは部下のミスをやさしく覆ってくれる上司として。

Dさんは孫と年金の話題しかない友人たちに、「人生は60代から始まる」と励ましを与えておられます。

Eさんは自らの病を公表し、それにめげずに生きる生き方で家族や周囲の人に永遠の命を持つ生き方を示しています。

これらの方々は特別な人物ではなく、私が1枚の教会の集合写真を見て、そのお一人一人の人生を思い浮かべながら書いたことです。

永遠の命に至る朽ちない食物はあなたの身近にあるのです。

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宗教改革者のマルチン・ルターは、

「たとえ明日、世界が終わりになろうとも、私は、リンゴの木を植える」

と言いました。

自分が今日行っている仕事が永遠というものに続いているという確信を持った人の言葉です。

私たちも同じように、永遠の命に至る食物のために、今日も働いていきたいものです。

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