今日のみ言葉【No.694】(2013年11月12日)
どうか、あなたが豊かにわたしを恵み、わたしの国境を広げ、あなたの手がわたしとともにあって、わたしを災から免れさせ、苦しみをうけさせられないように
(歴代志上4:10)
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歴代志上4章は、有名なヤベヅの祈りを記しています。
ヤベヅとは「高い所」という意味ですから、日本語的に直せば、「高志」とか「高広」という名前になるでしょう。
彼の母親は、
「わたしは苦しんでこの子を産んだから」
という理由で名前をつけたと語っています。
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私はイスラエルに行ったことがあるので、お母さんがヤベヅという名をつけた意味が何となく分かります。
古代イスラエルで人が生き延びるための条件は、高いところと水の2つを確保することです。
水が必要なのは全世界共通ですが、高い所というのは、なるべく早く敵の襲撃をキャッチできることを言います。
ですから、高い志をもって人より秀でた人になるように…、という意味でのヤベヅ(高い)ではなく、自分の命を危険から避けるための意味だったのではないかと思うのです。
するとヤベヅの祈りが母親の影響でこのようなものになったことが容易に推察できるようになります。
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ところで、ヤベヅがこの祈りを神に申し上げた後、神はどうなされたでしょう?
何と、
「神は彼の求めるところをゆるされた。」
(歴代志上4:10)
とあります。
こんな都合の良い祈りが聞き届けられるのでしょうか?
はい、聞き届けられたのです。
ただし、背後に母親の苦しみがあったことを忘れてはなりません。
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私たちも同じヤベヅの祈りを祈って良いのです。
しかしその祈りが聞き届けられるのは、背後にキリストの十字架の苦しみがあったからです。
そのゆえに、
「イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン。」
と言えば、その祈りが神の御許に届くのです。
その恵みに応答し、感謝をもって他者の苦しみを背負わせていただこうとする愛の行為が生まれてくるのが本物です。
そのようにして、今度は誰かがその人の「ヤベヅの祈り」を体験していくことでしょう。
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ヤベヅの祈りを祈り、大いに恵まれましょう。
そして十字架の恵みに感謝することです。
恵みの温泉に入り、体がふやけるほどまでに浸かりましょう。
罪の重荷が取り去られた代わりに、恵みをドッシリと重ねていただきましょう。
そして恵み漬けという漬け物になるまでに浸ることです。
何十年かかっても良いのです。
神は本物の味を持ったあなたを用いて下さいます。
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「どうか、あなたが豊かにわたしを恵み、わたしの国境を広げ、あなたの手がわたしとともにあって、わたしを災から免れさせ、苦しみをうけさせられないように」
この祈りを、ゆっくり味わって祈るひとときを持って参りましょう。
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