今日のみ言葉【No.3157】(2023年 8月22日)「ベルゼブル論争(1)」
しかしイエスは、彼らの思いを見抜いて言われた、「おおよそ国が内部で分裂すれば自滅してしまい、また家が分れ争えば倒れてしまう。
(ルカ11:17)
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相手を論破(ろんぱ)できる人が令和の時代もてはやされています。
論破とは、議論をして相手の説を打ち破ることで、きちんとした論理性がなければできません。
イエス様の痛快とも言えるほどの論破が書かれてあるのがこの箇所です。
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まず、
「彼は悪霊のかしらベルゼブルによって、悪霊どもを追い出しているのだ」
(ルカ11:15)
という言いがかりとも言える言葉に対してです。
「ベルゼブル」とは「家長」とか「住居の主(あるじ)」という意味で、そこから「悪霊のかしら(サタン)」を指すようになりました。
イエス様の反論はこうです。
(1)どんな国でも内輪もめをしたら崩壊するしかない。
「おおよそ国が内部で分裂すれば自滅してしまい、また家が分れ争えば倒れてしまう」(17節)
(2)サタンと悪霊の国は悪の国だが、それも同じで、内部分裂したら自滅する。
「サタンも内部で分裂すれば、その国はどうして立ち行けよう」(18節)
(3)だから、ベルゼブルであるサタンが手下の悪霊を追い出すことなどありえない。
(4)従って、「彼は悪霊のかしらベルゼブルによって、悪霊どもを追い出しているのだ」(15節)という指摘は誤りである。
いかがでしょう?
これには、ぐうの音も出なかった相手の顔が浮かびます。
ここからさらに、イエス様は、彼らが同胞のユダヤ人から裁かれてしまうことまで言及されます。
以下、次回に続きます。
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イエス様の言葉には論理の一貫性があります。
正しく聖書を解釈し、正しい神の御心を読み解いていく信仰生活を心がけて参りましょう。
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