今日のみ言葉【No.3076】(2023年 5月12日)「善きサマリヤ人の話(2)」

彼に言われた、「あなたの答は正しい。そのとおり行いなさい。そうすれば、いのちが得られる」。
(ルカ10:28)

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「先生が今着ている背広は夏服ですか?」

と聞かれたので、私は正直に、

「いや、春夏用のスーツです」

と答えました。

するとその人は、

「私は夏服に変えたんですよ。やっぱり冬のゴワゴワしたのと違って動きやすいですね」

と言い始めました。

私は、

「な〜んだ、私の服に興味があったんじゃなくて、自分の服のことを語りたかったのか」

と内心思いながら、

「イエス様は質問には質問で返しておられたなあ。あれはまともに答えないで相手の問いに的確に答える方法なのだな」

と考え、イエス様の方法に感心しながら相手の話を聞いていました。

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律法学者の

「先生、何をしたら永遠の生命が受けられましょうか」
(ルカ10:25)

という質問に対して、イエス様は、

「ああ、この人は私の答を求めているのではなく、自分が用意している答を主張したいのだな」

と、彼の心を読み取り、

「律法にはなんと書いてあるか。あなたはどう読むか」
(ルカ10:26)

と、質問に対して質問で返されました。

律法学者は、待ってましたとばかりにこのように述べます。

「『心をつくし、精神をつくし、力をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ』。また、『自分を愛するように、あなたの隣り人を愛せよ』とあります」
(ルカ10:27)

神への愛と隣人への愛。

前者は申命記6章5節、後者はレビ記19章18節からの引用です。

このようにして旧約聖書全体を要約した例は、この時代のユダヤ教にはありません。

見事な答えです。

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イエス様は彼にこう言われました。

「あなたの答は正しい。そのとおり行いなさい。そうすれば、いのちが得られる」
(ルカ10:28)

この律法学者の答はイエス様から認められ、

「永遠の命を得るための正解ルートだから、あなたの言う通りに行ったら必ずいのちが得られますよ」

と太鼓判を押されたようなものです。

それならば、彼は喜んだり、得意がったりしてもよいはずですが、そうはなりませんでした。

彼の反応は、むしろ反発であり、切り返しです。

「すると彼は自分の立場を弁護しようと思って、イエスに言った、『では、わたしの隣り人とはだれのことですか』」
(ルカ10:29)

これは一体どういうことなのでしょう?

以下、次回に続きます。

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もしあなたもイエス・キリストから

「あなたの答は正しい。そのとおり行いなさい。そうすれば、いのちが得られる」

と言われたとしたら、自分からはどんな反応が出てくると思いますか?

そのことを思い巡らす今日として参りましょう。

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