今日のみ言葉【No.3000】(2023年 2月 2日)「イサクの嫁選び(9)」

そして彼の前に食物を供えたが、彼は言った、「わたしは用向きを話すまでは食べません」。ラバンは言った、「お話しください」。
(創世記24:33)

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人はそれぞれ、何で動くかが違います。

一番原始的な動かし方は「脅し」です。

宗教で「信じないと祟(たた)りがあるぞ」と言って恐れさせ、人を動かすのはこの典型です。

次に「報酬」です。

見返りがあることが確実なら、人は少々の苦労でもやってのけられます。

ただし、これらの方法には限界があります。

脅しにはやがてすぐに慣れ、効き目が薄れます。

報酬を与えられて動く人は、以前以上の見返りがなければ動こうとしなくなります。

人が動くための最も崇高な動機は、「愛」です。

誰かのために犠牲を払い、その人が喜んでいる姿を見て満足する生き方は、外部から無理矢理動かされるのではなく、内部から自発的に動くことなので、続きます。

リベカはこの生き方をし、イサクの伴侶としてふさわしいことを、知らず知らずのうちに自らの行動で示しました。

ラバンは報酬で動く人だったので、その要求は今後徐々にエスカレートしていきます。

さて、アブラハムのしもべエリエゼルは何で動く人だったのでしょう?

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リベカは

「娘は走って行って、母の家のものにこれらの事を告げた」
(創世記24:28)

とあります。

走って行ったのは、まだ何事かはわからないが、とても重大で緊急なことが起きているのだと直感したからです。

まったく初対面の人(しもべエリエゼル)から

「重さ半シケルの金の鼻輪一つと、重さ十シケルの金の腕輪二つ」
(創世記24:22)

という高価な物を渡されたのですから、これは自分一人で対処できることではないと考え、家族に報告しに行ったのはリベカの賢い判断です。

さて、彼女の兄ラバンは妹リベカの話を聞いて同じく走って行きました。

「泉のそばにいるその人の所へ走って行った」
(創世記24:29)

この箇所をサーッと読むと、ラバンもリベカと同じく、献身性を持った愛情あふれる人のように思いますが、聖書に書かれてある今後のいきさつを読むと、どうもそうではなさそうです。

それをうかがわせる表現がこれです。

「彼は鼻輪と妹の手にある腕輪とを見」
(創世記24:30)

ラバンは「利」で動く、物欲旺盛な人だったのです。

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エリエゼルは、脅されて動く人ではなく、報酬をもらって動く人でもありませんでした。

彼は食事の席で、

「わたしは用向きを話すまでは食べません」
(創世記24:33)

と言いました。

彼にとって、食べること以上に大事なことがあったのです。

エリエゼルの人生の優先順位は何だったのでしょう?

それは、主人アブラハムとの約束を果たすことでした。

「あなたはわたしの国へ行き、親族の所へ行って、わたしの子イサクのために妻をめとらなければならない」
(創世記 24:4)

エリエゼルは「使命感」で生きていた人だったのです。

何を大事にし、何を一番とするか。

そのためには何を犠牲にし、何を受け取らないのか。

ここが「利」を一番として動くラバンとの違いであり、その後の人生の行き着く先を大きく変える要素となるのです。

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あなたは何で動きますか?

「神を第一とする」という模範解答は、あなたの人生で具体的にどのような行動となって現れるでしょう?

神様との問答を繰り返し、祈りの中で人生の優先順位を組み立てて参りましょう。

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Posted by maruyama