今日のみ言葉【No.2877】(2022年 8月18日)「アブラハム契約の締結(7)」

2022年8月19日

日の入るころ、アブラムが深い眠りにおそわれた時、大きな恐ろしい暗やみが彼に臨んだ。
(創世記15:12)

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テレビショッピングでは商品の良いところを強調します。

たとえば、「家で簡単にできる」、「楽々歩けるようになった」、「お肌がモッチモチ」等です。

一方、「やれば筋肉痛が出ます」とか、「静音ではありません」等のマイナス情報をわざわざ伝えることはありません。

感覚には個人差もありますし、使用者の努力が必要なのは当然だからです。

神様がアブラムと契約を結ばれる時は、プラス情報だけを宣伝していたのでしょうか?

いいえ、違います。

神はアブラムが契約を結んだ時に起こる結果を、プラスもマイナスも示し、彼がそれを受け入れられるように準備してくださいました。

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「日の入るころ、アブラムが深い眠りにおそわれた時、大きな恐ろしい暗やみが彼に臨んだ」
(創世記15:12)

主なる神はアブラムを眠らせました。

これは特殊な状態で、

「大きな恐ろしい暗やみが彼に臨んだ」
(創世記15:12)

という表現でわかるように、恐ろしさを感じているのですから、眠っているのに意識があるという状態です。

ここで神は恐ろしいマイナスの情報をアブラムに伝えます。

それは、

「あなたの子孫は他の国に旅びととなって、その人々に仕え、その人々は彼らを四百年の間、悩ますでしょう」
(創世記15:13)

という未来の子孫たちに起こる出来事でした。

私たちは

「これはイスラエルの民がエジプトで奴隷となって過ごしたことだな」

とわかります。

そして、平気でいられます。

なぜなら、他人事だからです。

しかし、アブラムにとってはそうではありません。

これから子孫が与えられ、彼らが繁栄していく祝福を思い描いていたのに、未来はその逆で、この契約を締結したら400年間も虐待される運命が決まってしまうということだからです。

「私が神と契約を結べば、そんな不幸な出来事が待っているのか…。やめるなら今だ」

と、アブラムは契約を破棄しますと言ったかもしれません。

しかし、外科医が手術をする際、患者に麻酔を施し、痛みを全く感じないようにして進めるように、神はアブラムに霊的麻酔をして契約を進めていきます。

つまり、神を信じていった先には、祝福も苦難も、プラスもマイナスも両方ある、ということを神は正直にアブラムに表し、彼がそのことを受け入れた上で契約を結ぼうとされたのです。

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神はアブラムに平安を与えられます。

「しかし、わたしは彼らが仕えたその国民をさばきます。その後かれらは多くの財産を携えて出て来るでしょう」
(創世記15:14)

と、エジプトでの奴隷時代のさらに先の出エジプトの未来を彼に知らせます。

そして、アブラム個人に関しても、

「あなたは安らかに先祖のもとに行きます。そして高齢に達して葬られるでしょう」
(創世記15:15)

と、その当時考えられる最高級の祝福と平安が与えられることを神は約束なさいました。

「四代目になって彼らはここに帰って来るでしょう。アモリびとの悪がまだ満ちないからです」
(創世記15:16)

とは、ヨシュアの時代のことです。

「アモリびと」とはカナンの地に住む人の総称で、彼らの悪をさばくために、神はヨシュアに率いられたイスラエルの民を用いるということです。

このような神の大きなご計画を知らされ、アブラムは安心し、納得をし、契約の締結の儀式に向かいます。

それはまた非常に特殊な形式となり、かつ、非常な恵みに満ちたものとなりました。

以下、次回に続きます。

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神様は、考えに考えた上であなたを祝福の計画の中に導いておられます。

人生にはプラスもマイナスも両方あることを承知の上で、神の祝福を目指す一歩を進めて参りましょう。

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Posted by maruyama