今日のみ言葉【No.2808】(2022年 5月12日)「創世記(20)」

カインは町を建て、その町の名をその子の名にしたがって、エノクと名づけた。
(創世記4:17)

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かつて、テレビドラマの主人公の決め台詞

「やられたらやり返す、倍返しだ!」

が人々の心をつかみ、「倍返し」がその年の流行語大賞に選ばれたことがありました。

ところが、そのドラマ全部を見ると、「10倍返し」「100倍返し」「3人まとめて1000倍返し」とセリフがエスカレートしています。

自分しか自分を守れないこの世で生きるには、これが最も正当な生き方に見えます。

それはカインとその子孫たちの生き様にすでに表れています。

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アダムとエバに最初に生まれた二人の兄弟、カインとアベル。

アベルはカインに殺されて死に、カインに対する神の裁きは地上の放浪者となることでした。

しかし、その裁きの中にも神の恵みがあり、彼には一つのしるしが与えられ、神は彼の命を守ることを約束されていたのです。

ところが、カインはその神のさばきにも従いませんでした。

神の守りを捨て、自分で自分を守る方向に走ったのです。

それは、

「カインは町を建て」
(創世記4:17)

ということです。

彼は放浪者となることを放棄し、定住を始め、神から離れて自力で生きる選択をしました。

ここに、神の存在を無視し、この世の法則をつかんで繁栄する生き方もあるということが示されています。

教会から離れた人がこの世で成功したり、信仰とは無縁の生活を送る人たちの方が豊かな暮らしをしているように見えるのは、今に始まったことではなく、すでにカインの時代からあるのです。

ただし、神の守りを当てにできないということは、自分の生活と財産を自力で守らなければならないということですから、その防衛予算はエスカレートします。

ついにカインから6代目のレメクに至っては、

「カインのための復讐が七倍ならば、レメクのための復讐は七十七倍」
(創世記4:24)

となるまで膨らみます。

神の裁きに従って放浪者となる人生にはそれなりの苦しみがあったことでしょうが、そこには神の守りがあり、他者からの復讐はありません。

しかし、神から離れた人生には、

「誰かからやられるかもしれない」

という疑念がつきまとい、それを自力で解決するために軍備拡張に走らざるを得ない歴史を人類はたどっているのです。

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さて、神はセツを世に生まれさせました。

「アダムはまたその妻を知った。彼女は男の子を産み、その名をセツと名づけて言った、『カインがアベルを殺したので、神はアベルの代りに、ひとりの子をわたしに授けられました』」
(創世記4:25)

このセツの子孫からノアが生まれ、ダビデが続き、そしてイエス・キリストが誕生します。

神の救いの計画は、セツの家系を造り出すことによって新たな展開を見せ始めました。

神が人間を愛し、人類を救おうという意志は変わらないのです。

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人類の歴史から学び、神の愛を信頼する今日を生きて参りましょう。

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Posted by maruyama