今日のみ言葉【No.401】(2012年 9月18日)

そこで、まず第一に勧める。すべての人のために、王たちと上に立っているすべての人々のために、願いと、祈と、とりなしと、感謝とをささげなさい。
(第1テモテ2:1)

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「人生で大事なことは全て(  )が決めている」

というフレーズの括弧の中にあなたはどんな言葉を入れますか?

「人生で大事なことを決める人?えーっ、『自分』じゃないの?」

と、括弧の中に

「自分」

という答を入れた人もいらっしゃるでしょう。

しかしそれは理想であり、もしかしたら幻想かもしれません。

もっともらしい現実的な答は、

「他人」

です。

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「人生で大事なことは全て『他人』が決めている」

何ともガッカリするようなフレーズになりましたが、そう言われてみれば、給料の額を決めているのは社長という他人です。

どこに住むかという基本的なことも自分では決められない、と身にしみてわかっておられるのが転勤族の方々です。

消費税の額を決めているのは国会議員ですし、あなたが病院の治療費をいくら払うかも既に決められています。

そうは言っても、私たちは上からの命令に盲目的に従う奴隷ではありません。

日本の場合、「私」という個人の意見を反映させるために選挙制度という仕組みがあります。

身近な消費税の問題や医療・介護保険の税額をいくらにするか、子どもの教育、震災後の復興をどうするか等の意見を1票に託すのです。

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クリスチャンの場合は、これに加えて、リーダーのための「とりなしの祈り」があります。

今日の聖句の、

「王たちと上に立っているすべての人々のために、願いと、祈と、とりなしと、感謝とをささげなさい。」

とは、首相、大統領、主席、と呼ばれる国のトップの人たち、そして、「長」という名称が付く各リーダーの人たちのために祈りなさい、ということです。

なぜなら、それらの人たちの判断如何で、私たちの生活が大きく左右されるからです。

トップにいる人たちには重い責任が課せられています。最終判断・決断はその人が成さなければなりません。

多くの場合、トップは孤独です。相当のストレスも感じます。

その人たちの判断に誤りがないように、正しい選択が出来るように、とりなしの祈りをせよ、というのが今日の聖句の言うところです。

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その目的とするところが、次の2節に書かれてあります。

「それはわたしたちが、安らかで静かな一生を、真に信心深くまた謹厳に過ごすためである。」

クリスチャンはもちろん全ての人のために祈りますが、特にリーダーのために祈るのは、

「安定した信仰生活」

を続けるためです。

聖書に書かれてあることは、一見すると雲をつかむような感じに見えることがありますが、このように非常に現実的なのです。

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あなたが会社にお勤めなら、その会社の社長のために祈っておられますか?

お子さんが通う学校の校長先生のために祈りましたか?

教会の牧師のために、市長・県知事のために、首相のために、他国の指導者のために…、祈り出せばきりがないほど祈ることが出来ます。

その祈りの一つ一つを、じっと聞いて下さる神様がおられます。

あなたの祈りはどれ一つも聞かれずに地に落ちてしまうことはありません。

他者のためにとりなしの祈りをせよ、と命ずる神様は、喜んであなたのとりなしの祈りを聞き、万事相働いて益となるように、総合的にかなえて下さるのです。

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全世界を包むグローバルな祈りを捧げる時を持って参りましょう。