今日のみ言葉【No.2526】(2021年 4月30日)「神の子の自覚」

エルサレム 嘆きの壁

するとイエスは言われた、「どうしてお捜しになったのですか。わたしが自分の父の家にいるはずのことを、ご存じなかったのですか」。
(ルカ2:49)

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コロナ禍の中で成人式の挙行を図る自治体の担当者の苦労は相当なものでしょう。

次々と来る変更、追加、修正。

それでも、新成人が社会に出る門出(かどで)を祝いたいという思いに支えられ、様々な条件をクリアしながら行われようとしています。

聖書時代のユダヤ人男子は12歳から父親の仕事を学び始め、13歳から成人として扱われます。

12歳になったイエス様には自立した人間としての自覚が確立していました。

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今日の聖書箇所は、少年イエスが親と離れて神殿にとどまった話です。

当時の旅行は集団でするのが当たり前。

ヨセフとマリヤは息子イエスが見えなくても、誰かと一緒にいるのだろうと疑いもしませんでした。

しかし、一日路を行ったところで誰もイエス様の行方を知らないことがわかりました。

大変です。迷子になったようです。

そこで彼らはエルサレムまで1日かけて引き返し、3日めにようやく宮にいる息子イエスを見つけました。

心配から一挙に解放されて、母マリヤはこう言っています。

「どうしてこんな事をしてくれたのです。ごらんなさい、おとう様もわたしも心配して、あなたを捜していたのです」
(ルカ2:48)

これに対する返事は、通常、「ごめんなさい」なのでしょうが、イエス様の答えは全く違っていました。

「どうしてお捜しになったのですか。わたしが自分の父の家にいるはずのことを、ご存じなかったのですか」
(ルカ2:49)

イエス様はこの時に、自分を産み育ててくれた両親はヨセフとマリヤだが、真の父親は天の神であることを明確に意識されたのです。

これは、ご自分が聖書で預言されていた救い主であり、その使命を全うするために生まれたのだという最初のメシア宣言と言えましょう。

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このデビュー以降、イエス様は華々しい活躍をなされた…、のではありません。

「それからイエスは両親と一緒にナザレに下って行き、彼らにお仕えになった」
(ルカ2:51)

とあります。

その後18年間、30歳で公生涯に出られるまで、イエス様はヨセフの跡を継いで大工として働かれました。

12歳の時の神の子の自覚はそのままにして、ナザレの寒村で普通の人間として過ごされたのです。

その理由は、イエス様は神の秩序に従われたからだと考えられます。

「わたしは、自分からは何事もすることができない。ただ聞くままにさばくのである。そして、わたしのこのさばきは正しい。それは、わたし自身の考えでするのではなく、わたしをつかわされたかたの、み旨を求めているからである」
(ヨハネ5:30)

イスラエルの祭司の正式任職は30歳の時です。

神の大祭司としてのご自分を自覚され、従順な神の小羊として時を待たれたのです。

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この方と一緒にいる時に、神の時を待つ生き方をすることができます。

生きて今も共に働いて下さるイエス様と今日も歩まれますように…。

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