今日のみ言葉【No.2446】(2021年 1月15日)「復活の出来事 【空虚な墓(1)】」
ところが、目をあげて見ると、石はすでにころがしてあった。この石は非常に大きかった。
(マルコ16:4)
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大晦日の夜、除夜祈祷会を行う教会もあるでしょう。
「年をまたいで祈りましょう」
司会者に導かれて、午前0時の直前から皆で静かに祈り始めます。
やがて
「皆さん、新しい年になりました」
という声で一同目を開け、先程までの静寂とは打って変わって、あちこちから
「あけましておめでとうございます!」
という元気な声が聞かれます。
十字架という暗黒の状況から、一転して光を浴びる状況になったのが復活の出来事です。
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「さて、安息日が終ったので」
(マルコ16:1)
現代の時間で言えば、土曜日の日没で安息日が終り、当時のユダヤではそこから日曜日となります。
しかし、太陽が沈めば夜となり、暗くて動けないので、マグダラのマリヤとヤコブの母マリヤとサロメは夜明けを待ちました。
「そして週の初めの日に、早朝、日の出のころ墓に行った」
(マルコ16:2)
彼女らはイエス様の葬りが十分にできていなかったので、何とかしたいと思って出かけたのです。
ところが、墓は大きな石で塞がれてあるので、容易なことではその中に入れません。
「だれが、わたしたちのために、墓の入口から石をころがしてくれるのでしょうか」
(マルコ16:3)
3人の女性は未解決の問題を抱えながら、墓に向かって急ぎました。
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イエス・キリストを救い主と信じ、神に信頼を寄せて生きる者であっても、日頃いろいろ苦にしている問題があるものです。
「ああでもない、こうでもない」「あれはどうか、これはどうか」
そのように一生懸命最善を目指して考え、知恵を出しながら考えていると、神の導きが与えられることが多いものです。
しかし、人間には与えられた恵みの制限がありますから、まだ準備不十分で問題が未解決のままでも、ステージに上がって人前に出なければならない時があります。
その時は、自分の最善を尽くし、後は神におゆだねして進むのです。
すると、その直前になって、行く手を塞ぐ大きな石は転がされ、考えあぐねていた問題を神が見事に解決してくださっていることを、私たちは度々経験するものです。
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まだ駆け出し牧師の時代、ある方の結婚披露宴に主任牧師の代理で出席することになりました。
「何もしないで豪勢な料理が食べられる。こんなおいしい奉仕はない」
と喜び勇んで行ったのですが、落とし穴がありました。
牧師はスピーチを頼まれていたのですが、それを私に伝えるのを忘れていたのです。
司会者の
「本日はお二人の方に祝福の言葉をいただきます。初めに○○様、次に△△先生代理の丸山様。よろしくお願いします」
とのアナウンスに腰が抜けるほど驚き、
「まさかそんなことが…」
とうめいても後の祭りです。
何とかしなければなりません。
「神様、どうしたらいいでしょう?助けて下さい」
そこで閃いたのが、礼拝説教で聞いていた
「人生には上り坂、下り坂、そして『まさか』の坂があります」
というフレーズです。
ここからなんとか時間をつないで短くまとめることができました。
自分が全くその状況だったので、その言葉には実感がこもっていたのでしょう。
式後、新郎新婦から
「大変気持ちのこもったメッセージをありがとうございました」
と御礼を言われ、大変恐縮してしまいました。
神に助けを求める時、神は私たちと共に大きな石を転がして下さるのです。
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復活のキリストとの出会いを経験するために、問題はあっても、まず一歩、解決の方向へ歩み出す今日として参りましょう。
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