今日のみ言葉【No.2245】(2020年 4月13日)「キリスト教イロハ(62)『三位一体』」

2020年4月13日

父と子と聖霊との名によって、彼らにバプテスマを施し、
(マタイ28:19)

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神学生時代に三位一体(さんみいったい)に関する分厚い神学書を読み始めましたが、あまりにも難しく、最初の数十ページで音を上げてしまいました。

「結局のところ結論は何なのだろう」

と思い、途中を飛ばして本の最後の部分を読むと、そこには

「三位一体は理解すべきことではなく賛美すべきことである」

とあり、

「なーんだ、これは人間の理性で理解できることではないんだ」

とわかって力が抜けたことを覚えています。

それでも今日はこの神様の自己紹介に少しでも近づいてみましょう。

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今日の聖句の「父と子と聖霊」という表現は、旧約時代にはなく、新約時代に新たに啓示された神の表現です。

父なる神と、子なるキリストと、聖霊なる神は、三つで一体であり、しかも唯一の神を表しています。

これを三位一体の神と言います。

「では神様は3人おられるのですか?」

という質問が飛んできそうですが、そうではありません。

三位が一体なのであり、神は唯一です。

ちょっと聞いただけではわかりません。

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古来から三位一体を理解するのにいろいろな説明がなされてきました。

暗闇でロウソクを3本灯し、

「ロウソクの光は3つあるが、この部屋を明るくしている光はひとつだ」

と教えた人がいます。

また、

「岩のように固くて冷たい氷、私たちが飲む液体の水、目に見えない状態で空気中に存在する水蒸気。形態は違えど、水という一つのものに変わりはない」

という説明は有名です。

どれもこれも、ある一定のイメージは伝えてくれます。

しかし、「わかった」と思った次の瞬間に、神はさらにその先の奥深い世界を示されます。

神は人間の有限な知性でつかめる存在ではなく、無限の御方だからです。

ではどうしたらいいのでしょうか?

次の御言葉が助けになります。

「ただ、わたしたちは、達し得たところに従って進むべきである」
(ピリピ3:16)

私たちは達し得たところで神の真理を受け入れれば良いのです。

全部はわかりきれない。しかし、今自分が与えられている範囲内で神を理解し、そのことを感謝して生きる。

それが三位一体の神を賛美する生き方なのではないでしょうか。

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神を賛美しつつ、今日を慎ましやかに送って参りましょう。

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