今日のみ言葉【No.2185】(2020年 1月27日)「キリスト教イロハ(42)『旧約聖書』」

2020年1月27日

あなたがたは、聖書の中に永遠の命があると思って調べているが、この聖書は、わたしについてあかしをするものである。
(ヨハネ5:39 )

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昔々、はじめて聖書を買おうとした人の話です。

本屋さんに入り、

「聖書を下さい」

と言うと、店員さんから

「旧約ですか、新約ですか?」

と尋ねられました。

聖書の予備知識がなかったこの人は

「キュウヤクとシンヤク?ああ、旧訳と新訳か。だったら新しい訳のほうがいいに決まっている」

と考え、

「しんやくの方をお願いします」

と言ったそうです。

何とものどかな笑い話ですが、ご存知の通り、聖書は旧約聖書と新約聖書の2つで成り立っています。

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キリスト教会にとって最初の聖書は旧約聖書です。

もともとはユダヤ教の経典でしたが、キリスト教の正典に入れられました。

その時に、新約聖書と区別するために旧約聖書と呼ばれるようになったのです。

ちなみに、イスラエルという国はいまだにイエス様を救い主とは認めていませんので、私たちが言う旧約聖書だけが聖書で、新約聖書は認めていません。

また、新約聖書の中でイエス様御自身が言っている「聖書」とは旧約聖書のことです。

新約聖書がイエス様の復活・昇天後に書かれたことを考えれば、それは当然のことです。

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さて、「旧訳」ではなく「旧約」ですが、「約」とは契約の約です。

つまり、イエス・キリスト誕生以前に結ばれた、神と人間との古い契約を意味します。

旧約聖書には3つの大きな契約があり、今回は詳しくは触れませんが、アブラハム契約、シナイ契約、ダビデ契約と言います。

アブラハム契約がわかると、神が御子イエス・キリストを地上に到来させた意味がわかるようになります。

また、モーセの十戒に代表されるシナイ契約がわかると、イエス様の山上の垂訓の意味がわかります。

出エジプト記を読めば、イエス様がなぜ神の小羊と呼ばれ、十字架につかなければならなかったのか、そして神がどれほど人間との関係を回復したいと願っているのかがわかります。

新約聖書は旧約聖書に書かれてある様々ないきさつを知って初めて本当の意味をつかむことができ、旧約聖書は新約聖書の光を当てて読む時に誤りなく神のメッセージを受け取ることができるのです。

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まず創世記と出エジプト記を読み、理解を進めましょう。

それだけでも、今まで雲をつかむようだった牧師の説教が、霧が晴れた朝のように明快にわかるようになります。

あなたの聖書ライフがますます豊かになりますように…。

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