今日のみ言葉(2011年7月23日)【No.125】
「順境の日には楽しめ、逆境の日には考えよ。神は人に将来どういう事があるかを、知ら
せないために、彼とこれとを等しく造られたのである。」
（伝道の書7:14）
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順風満帆の時は楽しんで良いのです。神がそれを許しているからです。
ちょうど我が子が喜んでいると親も嬉しいように、私たちの喜びは神の喜びでもあります。
苦難の時は、もがき、あがき、考える時です。どうやったらこの状況から脱出できるか、
あらゆる方法を試みる時です。
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この順境と逆境の両方を神はお造りになったと今日の聖句は語ります。
ですから、
「御心に沿った生き方をしていれば順調な人生を送ることができるが、私は今、御心から
外れた生き方をしているから何でも裏目に出ているのだ」
ではないのです。
うまく行っている時だけが人生ではありません。やることなすこと裏目に出たり、苦労が
報われない時も人生なのです。
逆境の日は、もがき、あがき、考えるために造られています。
そのプロセスがあなたを助け、また多くの人の助けとなって働く日が来るのです。
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私は数年間うつ病の時を過ごしました。その経験から、うつ的な方のご相談に乗ることが
あります。
何人もの方々と会っている内にある発見をしました。
それは、私が抗鬱薬の紹介をしても、精神療法の理論をわかりやすく説明しても、誰も笑
顔にならない、ということです。
考えてみれば、「こうやればうまく行く」「こうすれば治る」という話はドクターから山
のように聞かされているわけです。
それでもうまく行かないから私のところに来ているのに、同じ話を素人の私がしても何の
力にもなりません。
ところが、決められた時間が過ぎ、その人がお帰りになる前の10分程度、私自身の話をす
ると笑顔になられ、
「今日はホッとできました」
と言ってお帰りになるのです。
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何の話をするかというと、10試みた内の9つのうまく行かなかった実例を話すだけです。
「○○というDVDを高いお金を払って買って体力増進を図ったが、全然やらなかった。」
「△△というのを飲んでみたが、何度も喉に詰まってむせてしまって涙が出た。」
「いやー、もがいた、もがいた。焦ったけど寝てるしかなかった。」
このような全然うまく行かなかった失敗例が、意外にも人を励ますのだと気づかされまし
た。
バスに乗り遅れ、停留所にポツンと取り残されているように感じるのはあなただけではあ
りませんよ、というメッセージがその人に届くのだと思います。
逆境から抜け出せた成功例ではなく、抜け出せなかった残骸の数々の方を神は用いて下さ
ることにただただ感動するばかりです。
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順境も逆境も神が作られた時です。できる限りの力で取り組めばよいのです。神は必ずあ
なたを用いて下さいます。