今日のみ言葉【No.1981】(2019年 4月 5日)「4000人の給食(2)」
2019年4月5日
「この群衆がかわいそうである。もう三日間もわたしと一緒にいるのに、何も食べるものがない。もし、彼らを空腹のまま家に帰らせるなら、途中で弱り切ってしまうであろう。それに、なかには遠くからきている者もある」
(マルコ8:2-3)
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「おはようございます」を英語で「グッドモーニング」と言うと習いますが、実際は「グモーニン」くらいの感覚で言わないと通じません。
英語の耳と日本語の耳は違うようです。
また、ワイシャツをYシャツと思っている方がいらっしゃいますが、実はそうではありません。
本当は"white shirt"で、「ホワイトシャート」と日本的に読みますが、明治時代の人には英語の生の発音は「ワイシャー」としか聞こえません。
そこからワイシャツとなったといいます。
今日はパンの奇跡と共にワイシャツの奇跡のお話もいたしましょう。
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前回述べたように、何千人もの群衆を僅かな食料で満腹させ、パンの余りも生み出したほどの奇跡を1回に絞る必要はありません。
パンの奇跡はもしかしたら聖書に書いてある以外にも何回かイエス様はなさったのかもしれません。
私たちは、聖書に書いてある通りにありのまま読み、そのような書き方でなければ伝えられないメッセージを読み取ればよいのです。
マルコ6章と8章の主な違いを挙げてみましょう。
・群衆がイエス様と一緒にいた日数が1日間と3日間の違い。
・6章はガリラヤの人々でユダヤ人。8章はデカポリス近辺の人々でギリシャ人。
・余ったパンを集めた「かご」は、6章のはコフィノスで貧しいユダヤ人階級が使うもの。8章のかごはスフュリスで普通のかご、つまり魚かご。
これらのことから導き出されることは、6章の群衆のほとんどはユダヤ人であり、8章の方はギリシャ人や異邦人だったであろうということです。
まことに
「わたしは福音を恥としない。それは、ユダヤ人をはじめ、ギリシヤ人にも、すべて信じる者に、救を得させる神の力である」
(ローマ1:16)
の通りです。
イエス・キリストの救いはユダヤ人だけでなく、全人類に及ぶ救いなのだということがこれらの奇跡を通して表されていると言えるでしょう。
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そして忘れてならないのは、神の奇跡の動機は「あわれみ」であるということです。
「この群衆がかわいそうである」
(マルコ8:2)
イエス様のこの思いが原動力となり、4000人の給食の奇跡が成されました。
私たちの生活に起こる様々な素晴らしい出来事は、神のあわれみによって起こされているのだということを覚えなければなりません。
人生の節目で、過去を振り返る時間が与えられた時、
「私は本当に神のあわれみによって生かされてきた」
と思える人は幸いです。
そこには感謝と喜びがあり、神のあわれみへの応答としての讃美と祈りに人は導かれていくからです。
そのような人には「謙遜」という品性が宿ります。
謙遜な人は誰をも傷つけることなく、むしろ人に仕える人生を生きます。
愛は謙遜というパイプを通してのみ流れますから、謙遜な人の周りは神の愛で潤されます。
私たちはそのようにしてイエス様のあわれみのコピー機のような存在として、祝福の基となっていくのです。
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堀兄は30歳で独立し、造園業を始められました。
奥様のお父さんは商売をなさった苦労人です。
何も無いところから始める彼に、いきなりポンと資金援助をしては、世の中を甘く見る傲慢な経営者にさせるかもしれません。
かと言って見放すのでもなく、先に商売の苦労を味わった先輩ならではのアドバイスをなさいました。
「ワイシャツの裏についている厚紙で名刺を作りなさい」
堀兄は素直にこのアドバイスに従い、サインペンで書いた手書きの名刺を作り、これを持ってあちらこちらを訪ね歩きました。
素朴な手作りの名刺は、堀兄の純朴な性格をそのまま表すものとなり、お客様から別のお客様へと人脈がつながり、仕事がいただけるようになりました。
厳しさを伴ったお義父さんの愛情もさすがですが、それを感謝して受けとめた堀兄の謙遜さもさすがです。
神のあわれみは、そちらこちらに落ちているのです。
それを拾い上げられるのは、謙遜に身をかがめる人だけです。
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神のあわれみから出る命のパンを、謙遜に身をかがめて受ける今日として参りましょう。
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