今日のみ言葉【No.1936】(2019年 2月 6日)「ノーベルの選択」
悪しき者のはかりごとに歩まず、罪びとの道に立たず、あざける者の座にすわらぬ人はさいわいである。
(詩篇1:1)
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前向き肯定的に生きてみようと決心すると、あなたから離れる人たちが出てきます。
人の悪口や噂話に花を咲かせる人たちです。
あなたとは話が合わなくなるので、あなたもその人たちといることに居心地の悪さを感じ、向こうも「雰囲気を乱す嫌な奴」と見なしてあなたといることを好まなくなるのです。
人間関係が変わることは祝福のバロメーターのひとつでもあります。
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今日の聖句は「さいわい」を生きる人の大方針が示されています。
「悪しき者のはかりごとに歩まず」は当然です。誰も悪人の企てに積極的に参加しようとは思いません。この点はクリアできます。
「罪びとの道に立たず」の「罪びと」を注解書で調べると、「目的を持って悪を行う者」「習慣的に悪を行う者」とあります。
私たちはそのような行動を取ることはありません。これもクリアです。
さて最後の「あざける者の座にすわらぬ人」はどうでしょうか。
自分から積極的に人を嘲笑したり蔑んだりすることはなくても、そういう場にいることは無くはありません。
その際、人々と調子を合わせることがあります。
みんなから嫌われたくないからです。
ここは横の人間との関係が大事か、縦の神との関係が大事か、生き方が問われる神の試験問題です。
あざける者の座から抜け出せば、今度は自分が嘲りの対象となることは確実です。
「なーに、そんな奴らのほうが大したことないんだよ」
と考える対処法もありますが、実はそれは「あざけり返している」ことですから、いまだに相手と同じ土俵の上にいることになります。
キリストが示した模範は
「ののしられても、ののしりかえさず、苦しめられても、おびやかすことをせず、正しいさばきをするかたに、いっさいをゆだねておられた」
(第1ペテロ2:23)
です。
現在は実現不可能でも、世界最高峰のエベレストの高嶺はあそこなのだな、と目標をそこに定めて精進するのです。
そして、パウロを通して神が勧める方法は、
「あなたがたを迫害する者を祝福しなさい。祝福して、のろってはならない」
(ローマ12:14)
です。
相手をやっつけることに血道を上げるのではなく、このことを通して祝福を人々に伝えるにはどうしたらいいかという方向に考えを集中させるのです。
無尽蔵の神の祝福は、その生き方を通して天から流れ注がれます。
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アルフレッド・ノーベルは、ダイナマイトの発明により巨万の富を得ました。
ノーベルの名を取って、人類への最大の恩恵をもたらした人々に与えられる賞としてのノーベル賞はあまりにも有名ですが、そのきっかけとなったのは、ある新聞の心ない誤報でした。
彼の兄が亡くなった時、フランスの新聞社が間違ってアルフレッド・ノーベルの死亡記事を書きました。
そこには
「かつてない速さでかつてないほど多くの人間を殺す方法を発見した死の商人」
と紹介されていたのです。
ノーベルはその記事を読み、深く考えました。
「私はそのように思われていたのか…」
自分に対する人の本音がわかった時、対応をどうするか。
やっつけるか、無視するか、泣き寝入りをするか、陰で悪口を言って発散するか…。
ノーベルの選んだ方法は、遺産を平和のために活用するということでした。
祝福となることを選択した彼の意志は、その後ずっと受け継がれ、100年以上たった現在でも、ノーベル賞を授与されることは世界中の科学者の目標となっています。
あざける者の座に座らぬこと。
むしろ祝福すること。
ここに神の祝福が流れだす大きなヒントが隠されています。
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祝福の道を選びとる今日として参りましょう。
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