今日のみ言葉【No.965】(2015年 1月27日)
主はおのがためにヤコブを選び、イスラエルを選んで、おのれの所有とされた。
(詩篇135:4)
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アメリカ大リーグで活躍した黒田博樹投手が、元所属の広島カープに戻ってくるそうです。
なんでもアメリカでの21億円の契約を蹴って、広島での4億円の方を選んだということです。
その男気の潔さに賛辞が送られています。
選ぶ選手も素晴らしいですが、選ばれる球団も素晴らしいのです。
「選択」という一つの機会を通して、今まで見えなかった本当の姿が現れてきます。
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「選び」という事に関して、私は今日の聖句に深い感銘と慰めを感ぜずにはおれません。
主なる神は、
「ヤコブを選び、イスラエルを選んで」
とあるからです。
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神はアブラハムを選んで人類の救いの計画を始められました。
彼は人間的弱さの多い人で、何度も神の御心を取り違え、失敗も多くしました。
しかし、神に従う基本姿勢は変わらず、イサクを捧げよという神の命令に従う段階で100%の純粋な信仰にまで高められた人です。
その子イサクは若い時に砕かれたので、一生従順な人として祝福の生涯を歩みます。
しかしヤコブはその名の意味する通り
「押しのける者」
です。
自分の利益第一で兄エサウから長子の特権を奪い取り、数十年後そのエサウと再会する直前、彼は身の危険を予想し、妻子を犠牲にしてでも自分だけは助かろうとする人でした。
彼は神に選ばれるには最もふさわしくない者なのではないでしょうか?
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しかし、
「主はおのがためにヤコブを選び、イスラエルを選んで、おのれの所有とされた。」
(詩篇135:4)
とあります。
「主はおのがために」
すなわちご自分の計画のためにこのようなヤコブを選んだのです。
そして、
「おのれの所有とされた」
とあります。
ヤコブは、ふたりの妻とふたりのつかえめと十一人の子どもたちを連れてヤボク川を渡らせ、向こう岸に残し、自分はまた川を渡って戻ってきます。
自分の家族がもし兄エサウに捕らわれても、自分だけは逃げられるという冷たい算段だったのです。
しかしその夜、神の使いがやって来て、夜明けまで彼と組打ちしました。
「ところでその人はヤコブに勝てないのを見て、ヤコブのもものつがいにさわったので、ヤコブのもものつがいが、その人と組打ちするあいだにはずれた。」
(創世記32:25)
ここにおいてヤコブは逃げることができない体になってしまいました。
つまり、自分の力で生きたいように生きてきた人生に終止符が打たれ、神の御心を受け入れる人生へと変えられたのです。
神の使いは、
「あなたはもはや名をヤコブと言わず、イスラエルと言いなさい」
(創世記32:28)
と名前を変えさせます。
このようにして、神はヤコブを選び、イスラエルを選び、神のご計画を全うする人生へと導いてくださったのです。
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私たちもヤコブと同じように神からのお取り扱いを受けます。
過去にどんないきさつがあっとしても、どんなに自己中心な生き方をして周囲の人を悩ませたことがあったとしても、かならず「もものつがい」を外される時があるのです。
自分の自由が奪われ、
「何のためにこれから生きていけばいいのか」
と思わされる時があるのです。
しかし、その時が神との出会いの時です。
神はあなたをヤコブと同じように選び、ご自分の所有とし、神の御心のためにお用いになろうとされているのです。
その道は楽ではないかもしれません。
しかし、神と共にある人生には、「自分はなぜ生かされているのか」の意味をひしひしと感じられる充実感が伴います。
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ヤコブである私を、イスラエルとして用いて下さる神が今日もあなたに手を差し伸べておられます。
神の御心に静かに従う一日として参りましょう。
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