今日のみ言葉【No.1869】(2018年10月30日)「 ヤイロの娘と長血の女(3)」
2018年10月31日
そして子供の手を取って、「タリタ、クミ」と言われた。それは、「少女よ、さあ、起きなさい」という意味である。すると、少女はすぐに起き上がって、歩き出した。
(マルコ5:41-42)
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武庫川女子大言語文化研究所の調査によると、好きな関西弁第1位は
「なんでやねん」
だそうです。
(2018年10月27日付毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20181027/k00/00e/040/172000c)
新約聖書時代の人々が日常的に話していた言葉はアラム語です。
「なんでやねん」という言葉でしか伝えられない暖かみがあるように、「タリタ、クミ」というアラム語でしか伝えられない生(なま)の迫力がこの語に込められています。
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ヤイロの娘はすでに死んでいました。
「イエスが、まだ話しておられるうちに、会堂司の家から人々がきて言った、『あなたの娘はなくなりました。このうえ、先生を煩わすには及びますまい』」
(マルコ5:35)
しかし
「イエスはその話している言葉を聞き流して」
(マルコ5:36)
彼の家に行きました。
そして
「子供の手を取って、『タリタ、クミ』と言われた」
(マルコ5:41)
のです。
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マルコによる福音書はペテロの口述筆記者のマルコによって書かれましたから、実質はペテロによる福音書です。
ペテロは目の前でこの奇跡を見ました。
ですから、どうしてもこの
「タリタ、クミ」
という言葉は、その時聞いた通りの音声として残しておきたかったのでしょう。
「主イエスは『タリタ、クミ』と言われたのだ。すると本当に死んでいた娘がよみがえったのだ。我が目で見たのだ!この耳で確かに聞いたのだ!」
とペテロが熱を帯びて言っている情景が目に浮かぶようです。
私はこの「タリタ、クミ」というアラム語があえて残されているということから見て、ヤイロの娘がよみがえった奇跡は本当にあったのだと信じています。
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さて、ヤイロの信仰が娘を救ったという記事から私たちはどんなことを教訓に学んだらよいのでしょうか。
信じて疑わない確かな信仰作りに励むということも良いでしょう。
しかしここで示されていることは、終わりの日のよみがえりがこのようにあるということです。
イエス・キリストが再臨される時、死者に向かって「起きよ」とイエス様が命じられると、人は復活するということです。
それまでの間、人間がどんなにがんばって強い信仰を築き上げたとしても、復活はありません。
人は間違いなく100%死にます。
それはキリストを信じる信仰の有る無し、強弱・大小、一切関係ありません。
私たち人間は、最終的に、再臨の日の復活の信仰へと導かれるのです。
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鉄のように強い信仰者であった内村鑑三は、自分の娘が病に倒れた時、癒しを信じて祈りを捧げました。
しかしルツ子さんは19歳で召されます。
内村鑑三はその悲劇から、明確な再臨信仰を持つようになりました。
世界的神学者のエミール・ブルンナー博士は、愛する息子を交通事故で失うという恐ろしい出来事に遭いました。
しかしそれは博士の信仰を揺るがすことなく、むしろ新しい信仰に導かれたとご自身が語っておられます。
子を失った親の心は、天に向けられるのです。
やがて復活がある。あの子にまた会うことが出来る。
この希望に支えられて、人は地上の旅路を歩むことが出来るのです。
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終わりの日の復活があることを信じ、希望を持って今日一日を歩んで参りましょう。
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