今日のみ言葉【No.1858】(2018年10月17日)「 神の慰め(2)」
それは、キリストの苦難がわたしたちに満ちあふれているように、わたしたちの受ける慰めもまた、キリストによって満ちあふれているからである。
(第2コリント1:5)
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お客様のご家族を一晩泊めたことがあります。
家とは違う環境を敏感に察知したのでしょうか、赤ちゃんが夜泣きをしています。
お母さんが一生懸命あやしておられるのがわかります。
そんなことが2度ほどあり、翌朝、私はお母さんに
「昨日の夜は赤ちゃん大変でしたねえ」
と、いたわったつもりで言ったところ、
「え、何がですか?」
という返事に、こちらのほうが驚きました。
とぼけて知らんぷりしているのではありません。
赤ちゃんは泣くのが当たり前で、それはいつものことだから記憶にも残らなかったということです。
眠れなくて大変だったのではないか、という私の想像は全くの的外れであり、お母さんにとっては、かわいい赤ちゃんのために一生懸命お世話をする愛の時間だったのです。
一つの出来事を、問題と取るか、喜びと取るか、何でもない普通のこととして受け取るか。
それは「愛」ということが鍵となります。
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神の御心を行おうとし、キリストの福音を伝えるために何がしかの行動を起こすと、そこで必ず問題に出会います。
実際にパウロが経験したのはこういうことでした。
「幾たびも旅をし、川の難、盗賊の難、同国民の難、異邦人の難、都会の難、荒野の難、海上の難、にせ兄弟の難に会い、労し苦しみ、たびたび眠られぬ夜を過ごし、飢えかわき、しばしば食物がなく、寒さに凍え、裸でいたこともあった」
(第2コリント11:26-27)
彼はこのような苦難が
「降りかかってきて大変迷惑だった」
とか
「御心を行っているのになぜこんなことが起こるのだろうか。神の守りは無いのか」
とも言っていません。
パウロはそれを
「キリストの苦難がわたしたちに満ちあふれている」
(第2コリント1:5)
と、まるで満天に輝く星空のような美しさとして表現しています。
苦難を味わう度毎に、神からの慰めも満ちあふれているのを彼は実感していたのです。
「わたしたちの受ける慰めもまた、キリストによって満ちあふれているからである」
(第2コリント1:5)
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そう言うパウロはキリスト教の大迫害者でいた過去があります。
彼はクリスチャンを捕らえようとして向かっていたダマスコ途上でキリストと出会い、自分が大変な誤りをしでかしていたこと、罪人中の罪人であることが示されました。
しかし、その罪がキリストの十字架で全くゆるされるという神の愛に出会ったのです。
彼の重荷は取り去られました。
神に無条件で愛されていることを知ったパウロは、その神の愛に押し出されるようにして、キリストの救いを人々に伝える愛の伝道者として立っていきます。
ですから、その後の人生で出会う患難は、夜泣きをする赤ちゃんと出会ったようなものなのです。
傍から見れば大変そうな人生でも、本人にとっては充実感あふれる人生です。
パウロは苦難に遭うたび、天から一条の光が差し込み、もう見込みがないと思う時に助けられ、神から慰められているという体験を幾度となく味わいました。
神の慰めで満ちあふれているように感じて生きる人生のポイントがここにあります。
それは、神が無条件の愛でこの私を愛しておられることを知り、罪のゆるしの福音を信じて生きることです。
この愛によって動かされる時、苦難の中に慰めを見出すのです。
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最後に、上記のことが、とてもそう思えない方に一言。
自分はお母さんの立場ではなく、赤ちゃんなのだと考えてみましょう。
嫌なことに出会う度に泣く赤ちゃんです。
それでいいのです。
赤ちゃんは泣いて世話をしてもらうことが仕事なのですから。
患難に出会う度に泣き、神はいないと叫び、その度毎に誰かにあやされ、たっぷりと愛されることが今の仕事なのです。
その愛で人は成長します。
そしてやがて、誰かを愛する立場となっていることに気づくのです。
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私はそのことを自分の体験から思います。
不思議なことに、私が飛行機に乗ると、機内に必ず赤ちゃんがいます。
毎回どこかで赤ちゃんの泣き声がするのでその存在に気付かされます。
20代の独身の時は
「うるさいなあ。お母さんは何をやっているのだろう」
と迷惑気味に思っていました。
やがて子を持つ親となってみると、
「あちらも大変だなあ」
と同情心が芽生えてきました。
今や孫を持つような年代になってみると
「何かお手伝いできることはないか」
と、応援したい気分になっています。
人の心は年齢と共に人生体験を重ね、変わっていきます。
あなたも私も、愛される側から愛する側へと、神様は成長させて下さるのです。
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神の慰めを見出し、素直にそれを受け取る今日となりますように…。
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※御言葉メールのスケジュールは、
・月曜と木曜…キリスト教入門講座
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