今日のみ言葉【No.1813】(2018年 7月28日)「 神の祝福を受けるための訓練『しもべとなる』(4)」

わたしは高く、聖なる所に住み、また心砕けて、へりくだる者と共に住み、へりくだる者の霊をいかし、砕ける者の心をいかす。
(イザヤ57:15)

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スズメはスズメと、ハトはハトと、カラスはカラスと共に群れをなして飛びます。

スズメとハトとカラスが一緒に東の空を飛んでいったなどという情景は見たことがありません。

世の中は同じもの同士が集まるようにできています。

しもべとなる志を持った者はどこかで必ず出会い、絆を深めるようになるのです。

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しもべとなることはとても大変なことだとずっと述べてきましたが、しもべとなる祝福も当然あります。

先ほどのスズメとハトとカラスの例のように、同質のものは集まります。

あえてしもべとなる人とは、自ら身を低くする謙遜な人です。

従って、あなたがしもべとして生きる時、自分の周りに謙遜な人たちが集まっていることに気づくことでしょう。

これは極めて上質な人間関係です。

物の豊かさにまさる幸福がここにあります。

「へりくだった心をもって互に人を自分よりすぐれた者としなさい」
(ピリピ2:3)

互いに相手のしもべとなり、仕え合い、他者を自分よりも尊いものとする人間関係の中で、人は自分を価値ある存在として認めることができるようになり、自信を持って生きるようになるのです。

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さて、人が自信を得るには自力と他力の2種類の方法があります。

自力とは、自分で自分を評価し、

「今までに比べれば、よくやった方じゃないか」

と自分を励ましていくやり方です。

これは訓練しないとできません。

ですから、普通、人は他力の方法を取ります。

人に認めてもらい、ほめてもらって自信を得るやり方です。

他「今までに比べれば、よくやった方じゃないか」

自「えー、そうかなあ」

他「本当だよ。自信持っていいよ」

自「そうですか、信じていいのかな〜。でも、ありがとうございます!」

他「大丈夫。この調子で行ったらぐんぐん伸びるよ」

と、まあ、このような感じです。

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他力の方法にも2種類あります。陽性と陰性です。

陽性とは努力してプラスの成果を上げ、それでもってほめてもらおうとするやり方です。

お手伝いをする、勉強して良い成績を取る、人に親切をしてあげる等々。

ところが、陽性のやり方を選ぶ人は多くありません。

頑張らなければなりませんし、認めてもらえるほどの成果を上げるまでには時間がかかるからです。

一方、陰性の方は、ガリッと相手をひっかくので反応が瞬時に得られ、さほど努力を必要としない手軽さがあるので、多くの人がこちらの方に傾きます。

陰性のやり方とは

「私ってダメでしょう?」

というアピールをすることです。

そうやって人の同情や憐れみを求めます。

自「私ってダメでしょう?」

他「そんなことないよ。今までに比べれば、よくやった方じゃないか」

自「いや、あなたは私の本当のことを知らないから…」

他「とんでもない。あなたに比べたら私なんか楽している方で、ずいぶん努力しているじゃないですか」

というような感じで、謙遜に仕えてくれる「しもべ」となってくれる人に群がり、甘い蜜を吸おうとします。

自分はこの領域にいるなあ、と感じる人は、自分はまだまだ赤ちゃんなのだということを認め、背伸びをせず、授乳してもらうことに罪悪感を抱かないことです。

しかし、どこかで、不完全でもいいですから「しもべ」として生きようとするスピリットを持ち続けることです。

そうすることによって「しもべ」同士のつながりは切れません。

将来必ず自立し、他者の下となって仕えるしもべとして生きることができるようになります。

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謙遜なクリスチャン夫婦がいました。

奥様の謙遜は本物ですが、ご主人の謙遜は実は自信の無さの表れです。

世間は見ているもので、

「あそこは奥さんでもってるようなものだ」

という声がどこからか聞こえてきて、ご主人の耳に入ります。

彼はますます自信を失います。

そしてとうとうある日、奥様に対して他力陰性の言葉が出てきました。

「天国の門は狭い門なんだって。だから天国に入る時、長い行列ができるんだってさ。君は謙遜だから行列のずっと前の方にいて、先に天国に入るんだろうなあ。僕は謙遜のふりをした傲慢だから列のはるか後ろの方で待ってなきゃいけないんだよ」

いかにも謙遜のふりをして、相手の後ろからガリッとひっかくような言い方です。

奥様はご主人の目を見つめて、しばらく何も言わず、そしてニコッと微笑んだかと思うと、ギュッと彼と腕を組んで、こう言いました。

「一緒に入ろう!」

しもべとして他者に仕える生き方は、あなたもあなたの周りの人間関係も上質なものへと変えていくのです。

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しもべとなる祝福をいただく今日として参りましょう。

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