今日のみ言葉【No.1623】(2017年10月12日)「 空中ブランコの法則」
あなたの荷を主にゆだねよ。主はあなたをささえられる。
(詩篇55:22)
——————
キリスト教小噺を一つ。
窮地に陥ると人はその苦しみからの脱出を考えます。
考えるのが得意な人は、考えに考え、頭の中が
「ぐるぐる、ギュイーン!」
と猛烈に回転し、あらゆる可能性を検討し尽くした上で答を出します。
「そうだ、これは神にゆだねることだ」
そして平安に包まれます。
一方、考えるのが不得意な人は、かなりの時間を費やして考えに考え、考えに考え…、考え抜いたところで頭の中が
「パーン!」
と破裂して、何も考えられなくなります!
分かることはただひとつ
「そうだ、これは神にゆだねることだ」
そして平安に包まれます(笑)。
追い込まれる前にゆだねてしまえばよいのですが、人はなかなかそうできないことが旧約聖書に記されています。
-*-*-*-*-*-*-
イスラエルの歴史を見るときに、彼らが自分たちの好む道を進み、神を見捨てて生きる様子が何度も描かれています。
自分に実力がついてくると試してみたくなるのです。
テクニックが通用する内は連戦連勝です。
しかし、テクニックを使う人にはやがてそれ以上のテクニックを持つ人との出会いが用意されています。
そして今まで勝って持っていた分を総取りで持って行かれてしまうのです。
連戦連敗。窮地に陥るのは、そこに神が追い込まれたのだ、と気づくためです。
「そうだ、これは神にゆだねることだ」
この決断が新しい世界を開いていきます。
-*-*-*-*-*-*-
ヘンリ・ナウエンという世界的に有名な作家はこれを「空中ブランコの法則」と名づけています。
彼はあるサーカスで空中で手をつかまれる感覚を体験させてもらえることになりました。
つまり空中ブランコ体験です。
そこでの原則はただひとつ。
「飛ぶ人は決して、つかまえてくれる人の手を自分からつかんではいけない。完全に信頼して待つ」
ということでした。
これがナウエン氏に大きなインスピレーションを与えました。
ナウエンが飛ぶ方で、受け手は神。
救いは神の側にあり、人間は自力でその手をつかもうと努力するのではなく、
「つかんでもらえる」
と信じ、どこでつかんでもらえるかをゆだねて飛び出すだけなのだ、ということです。
これが救いの法則であり、真の平安はゆだねることを通して与えられるのです。
-*-*-*-*-*-*-
神にゆだねる。
この一事に努める一日として参りましょう。
-*-*-*-*-*-*-
※御言葉メールの申込、停止は全て自動でなされます。下記メールアドレスに件名も本文も無い空メールを送信して下さい。
●御言葉メールをお申し込みになりたい方は
→ reg@mikotoba.org
●御言葉メールを停止したい方は
→ del@mikotoba.org
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません