今日のみ言葉(2011年5月22日)【No.63】
「人がもし、そのひとりを攻め撃ったなら、ふたりで、それに当るであろう。三つよりの綱はたやすくは切れない。」
(伝道の書4:12)
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株式会社リクルートがが主宰する転職サイト「リクナビNEXT」によると、退職理由の1位は、
キャリアアップしたい
だそうです。但しこれは周囲の人や転職先に言ったタテマエの理由で、ホンネの理由では、
上司との人間関係
が1位でした。
タテマエ順位ではこれは6位であり、なかなか表面に出しにくいものでありながら、仕事をする上での核心問題のようです。
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今日の聖句は、一人より二人、二人より三人の方が良い、と、人間関係を結ぶことを勧めています。
しかし、先にも述べたように、人間関係がうまくいかずに退職する人が多いのですから、単純に人が集まればそれで幸せになるとは言えません。
それではなぜ、二人は一人にまさる、のでしょうか。
今日の聖句を理解する鍵は、富の追求の弊害と空しさを知るところにあります。
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伝道の書を書いたと言われるソロモン王は、栄華を極めた王として知られています。そのソロモンだからこそ、富を追求し過ぎると人間は孤独になり、自分自身を見失ってしまうと言い残しているのです。
同じ伝道の書4:8にこうあります。
「ここに人がある。ひとりであって、仲間もなく、子もなく、兄弟もない。それでも彼の労苦は窮まりなく、その目は富に飽くことがない。また彼は言わない、『わたしはだれのために労するのか、どうして自分を楽しませないのか』と。これもまた空であって、苦しいわざである。」
ここに描かれているのは、共に働く仲間を失い、一緒に富むことの喜びを分かち合う家族もなく、その生き方の反省すらすることなく突っ走る人間の姿です。
この経験を踏まえてソロモンは、
「人間関係のトラブルに巻き込まれることも大変だけど、それより、お金を儲け過ぎて孤独になることの方が数倍辛いんですよ。一緒にいればあれこれあるけれど、やはり二人で共にいる方が一人でいるよりも勝りますよ」
と、富むことよりも、人と協力し共存することの方が優れていると述べているのです。
お金がたくさんあれば人間は幸せになれる…、のではありません。一緒にいられる人間関係があり、共に苦労できることが幸せなのです。
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実際の人間関係のみならず、あなたと神との関係はいかがでしょうか?
神と自分との関係を再確認し、今日から強めていきたいものです。
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