今日のみ言葉【No.1474】(2017年 2月14日) 066 「ニコデモ」(2)
「よくよくあなたに言っておく。だれでも新しく生れなければ、神の国を見ることはできない」
（ヨハネ3:3）
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この御言葉メールを発行するずっと以前から、会うといきなり
「今日の御言葉は？」
と聞いてくる方が二人おられました。
私が「え？う〜ん…」と戸惑っていると、私の顔をじっと見つめながら、ニッコリ笑って
「今日の御言葉は？」
と再び聞いてきます。
挨拶もほめ言葉も何もお求めになりません。
うわべのことはいらないから本質的なものをくれ、ということだったのでしょう。
いつ教会で会うかわからないので、私は毎日そのお二人用の聖書の言葉を用意していたものです。
イエス様は、ニコデモが本当に求めているものからお話しになられました。
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イエス様とニコデモとの会話は成立していません。
ニコデモの第一声はこうです。
「先生、わたしたちはあなたが神からこられた教師であることを知っています。神がご一緒でないなら、あなたがなさっておられるようなしるしは、だれにもできはしません」
（ヨハネ3:2）
彼の言っていることは当たっています。正確にイエス様のことを理解し、その言葉には真摯な尊敬があります。何の間違いも失礼もないよくできた言葉です。
もし私がニコデモからこのように言われたら、嬉しがって、「いやー、ニコデモさん、あなたの人を見る目は確かですよ。さすがパリサイ人の教師中の教師たる方だけありますね」などとお世辞の一つも言うことでしょう。
しかし、イエス様は彼の言葉に全く反応せず、
「よくよくあなたに言っておく。だれでも新しく生れなければ、神の国を見ることはできない」
（ヨハネ3:3）
と語られました。
全くのすれ違いの会話です。
イエス様はニコデモの根本的問題を見抜いておられたのです。
神の国のことを教える身でありながら、自分は神の国に入れる確信がない。老い先は短い。
どうやったら神の国を見、神の国に入ることができるのだろうか？
彼が言い出せないでいる本当のニードに対して、イエス様はズバリと答えられました。
「よくよくあなたに言っておく。だれでも新しく生れなければ、神の国を見ることはできない」
（ヨハネ3:3）
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私たちの本当の思いを知り、そこに答を与え、育ててくれる人がいたら幸いです。
あるお父さんが幼稚園の息子さんにこう尋ねました。
「将来何になりたいの？」
彼は元気よくこう答えました。
「ウルトラマン！」
お父さんは
「そうか、そうか」
と言って笑っています。
何ヶ月後、お父さんはまた尋ねました。
「将来何になりたいの？」
すると今度の答は
「消防士になる！」
でした。ウルトラマンではないようです。
お父さんは一瞬考えた後、
「そうか、人を助ける仕事がしたいんだね」
と言いました。
この言葉が幼い息子さんの心に深く刻まれたのでしょう、成人してから、彼は人とかかわる仕事をし、ボランティアとしても積極的に活動していらっしゃいます。
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イエス・キリストは、私たちが自分の本当の思いを知らなくても、それを知り、答を与え、導いて下さる御方です。
イエス様の眼差しは、ニコデモのように不完全であっても、既に向けられていました。
私たちに対しても同じです。
あなたが顔を上げれば、以前から見つめておられるキリストの眼差しと目が合うことでしょう。
そのキリストの愛に信頼を置き、今日の課題を動かしていく力をいただいて参りましょう。
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